1908年創業の崎陽軒。
その歴史は100年を超えた。
(冷めても美味しいシウマイの開発は1928年)
当時は横浜に名物が無く、
「それならば作ってしまおう」という精神から開発したシウマイ弁当。
今や駅弁界において欠かせない定番として君臨している。
(1日21000食を販売中!)
崎陽軒の売り上げは、常に右肩上がりというのだから驚く。
2017年には1日に最大18000食を作り上げる設備を横浜工場に増設した。
(15億円の設備投資)
横浜の人口減少に反して需要は多いのだから凄い事である。
なぜ売れ続けているのか?
テレビの特集で、前並直文代取締役社長に
「なぜ売り上げが伸びているのか?」と質問が投げかけられていたが、
社長はまず「正直分からない」と発言し、
その直後に「”品質に裏付けされた品質価値の向上”ではないか?」と述べていた。
シウマイは開発から一切味変えを行っておらず
”味を変えない”事で、ファンが増え続け
同じものを長年売る事でブランド化し成功をしたと言える。
100年同じものを売り続けた歴史はブランドを確立した!
高田馬場駅、西武新宿線の売り場
また、利益の出し方には特徴がある。
崎陽軒の店舗に限り、”小さい”イメージはないだろうか?
この店舗の小ささがポイントで、
坪単位の売り上げで考えるとデパ地下などでは
常にトップを独走しているそうだ。
家賃を削るアイデア(坪効率)で利益率UP
シウマイ弁当を今まで食べなかった理由
私は、今までシウマイ弁当を避けていた。
その理由は、シウマイの臭さとコリコリのイメージが強かったからである。
しかしながら、「臭くない&コリコリはない」
との情報を得てから崎陽軒に興味が湧いてきた。
これだけ多くの方に認められている弁当を
避けているのはカッコ悪いと思うようになったのである。
長年続けるという事は
昔からの客が継続して購入してくれる可能性がある。
(客側が変わらぬ味を求める)
購入の際は列に並んだが、前の2名が年配客であった。
継続は常連を生む
基本のシウマイ弁当を食べる
横浜工場は紐で縛られているが
東京工場製はビニールで閉じてある違いがある。
まずは基本のシウマイ弁当(860円)から食べてみたい。
シウマイ弁当でありながら、
タケノコや鮪煮、こんぶ、から揚げなどが入っているのは
食いしん坊には嬉しい仕様だ。
弁当箱として使用されている経木の折は特に拘っている部分である。
材質はえぞ松を使用しているが、
蓋と底部分では松の切り方が違う特徴がある。
幹を大根のようにかつらむきにしてあり
反りが生まれ、余分な蒸気が出るようになっている。
松の幹を縦に切る事で、醤油などが染み出ない工夫。
タケノコはサイコロ状になっており、
おかずの中では一番甘くなっている。
駅弁では野菜が少なくなるところを、
繊維系で補ってくれるのはありがたい。
メインのシウマイは5個であり、
食べてみると、本当に臭くなくコリコリが無い◎
優しく懐かしさを感じる味になっていた。
!駅弁の中で(手作り感があって)上位じゃないか!
米が固くてうまい!
崎陽軒と言えば、固めの米が特徴的である。
米は「もち米が3割ほど使われている」
「いや普通の米だが炊き方は秘密がある」
などの数々の噂があるが、
テレビなどでは、蒸気炊飯方式という製法であると伝えている。
(細かい部分では企業秘密である)
確かに食べてみると、
まるで”おこわ”を食べている感覚と同じになる。
モチモチ感が異様に満足感を与えてくれると同時に、
「一度この歯ごたえに慣れたら、癖になるのではないか?」
という説が生まれる。
固めが好きな方は気に入る可能性大
崎陽軒好きのみんなの声
帰りの新幹線で食べるのが最高に美味しい!
860円であの弁当美味すぎだろ!!
チャーハン弁当もめっちゃ美味いんやで
あのもっちりしたおこわ風な白飯がまた良い。
出張や旅行で荷物が多い時に最適。
横濱チャーハン弁当660円
横濱チャーハンと横濱ピラフになると、
容器が少々コンパクトサイズになる。
両者共に、シウマイが2個付属しているのが特徴的だ。
チャーハンの米も、白米同様に蒸気炊飯方式で、
米の一粒一粒の輪郭を消さないように
あえて固めで作られている。
チャーハンというよりも
チャーハン味のおこわのイメージである。
もちろんこれはこれで十分に美味しい◎
丁寧に唐揚げも”エビチリ味”になっている。
横濱ピラフ弁当660円
一方の横濱ピラフ弁当は、
チャーハンと比較し味が薄めに調節されている。
これもまた、おこわ+ピラフの融合という感じで、
食感がたまらなく後を引いてしまう。
白米でさえ後を引くのだから
味が付いていればなおさらである。
両者共に660円と、駅弁界では安価に位置するだけに
チャーハン(ピラフ)派も多いようである。
今回、生まれて初めて崎陽軒の弁当を3つ食べ比べしてみたが、
どれも美味しかったのが正直な意見である。
特に、米に関しては”固め”が好きであるゆえに、
崎陽軒の狙いとピッタリ一致した。
シウマイのイメージばかり先行していたが
あくまで米がメインと感じるくらい、
蒸気炊飯方式に心を奪われてしまった。
今度は、工場見学に行く予定である。
横濱中華弁当1080円
店舗によっては販売が無い横濱中華弁当。
販売する店であっても、15:00からの販売など
品切れの時間帯が多いのが特徴である。
1000円を越える高価なお弁当は豪華である。
春巻き、エビチリ、カニカマくらげ
ユーリンチー、シウマイ、ザーサイ、チンジャオロース、酢豚
オカズが多く、歯ごたえのある例のご飯がどんどん進む。
中でもエビのサイズが大きく弁当のメインになり、
チンジャオロースは油分が少なく非常にヘルシーになっており、
揚げ物とのバランスも考えられている。
宣伝も上手
テレビ等では、崎陽軒のシウマイ弁当を取り上げられることが多く
CMを作るのではなく、番組内で話題にしてもらう事が多い。
本人がよく食べる駅弁として取り上げていた。
弁当+シウマイ単品を買うのが基本だそうである。
シウマイ弁当について議論を重ね、結果的には宣伝になっていた。
その後、再度特集を組み横浜工場紹介まで行った。
崎陽軒シウマイ弁当の食べる順番に焦点を当て
貴明と矢作兼の間で何から食べるで議論白熱した。
コメント
旨いよなあ
間違いないからいつもこれになってしまう
中華弁当はレア
ひょうちゃんを集めた時期がありました
美味しいよなあ最高