銀杏はオスとメスがあるというのは本当ですか?
どちらかが、あのクッサイ実をつけると聞いたことがあります。
神宮外苑の銀杏は臭くないのですが、
自宅の横の銀杏は、クッサイ実をつけるのです。
A.はい、銀杏(イチョウ)にはオスとメスがあります。
銀杏は雌雄異株(しゆういしゅ)で、
オスの木とメスの木が別々に存在します。
オスの木は花粉を生産し、メスの木は実(銀杏の実)をつけます。
そのため、臭いの原因となる実をつけるのはメスの木です。
神宮外苑の銀杏が臭くないのは、
オスの木が多く植えられているからかもしれませんね。
一方で、あなたの家の近くの銀杏はメスの木であるため、
実をつけてその臭いが発生しているのでしょう。
銀杏の木のオスとメスを見分けるのは難しいですが、
実をつけるかどうかが一番のポイントです。
他にも、葉の形や枝の広がり方などで
見分ける方法もありますが、確実ではありません。
銀杏の実は食べられるの?
銀杏の実(ぎんなん)は食べられます。
銀杏の実は、茶わん蒸しや炊き込みご飯、
炒め物などに使われることが多いです。
ただし、食べるのは実の中の種子部分で、
外側の果肉は食用にはなりません。
銀杏の実には栄養が豊富で、
ビタミンB1、ビタミンC、鉄分、カリウムなどが含まれています。
ただし、食べ過ぎると中毒症状を引き起こすことがあるため、
適量を守ることが大切です。
銀杏の実を食べる際は、
殻を割って中の種子を取り出し、
調理してから食べるのが一般的です。
また、銀杏の果肉にはかぶれやすい成分が含まれているため、
取り扱う際には手袋を着用することをおすすめします。
なぜ、そんなにかぶれやすい食品を
食べても大丈夫なのですか?
なぜわざわざ食べるのですか?
A.銀杏の実(ぎんなん)は、
外側の果肉にかぶれやすい成分が含まれていますが、
食べる部分はその中の種子です。
この種子部分は、適切に処理すれば安全に食べることができます。
銀杏の実を食べる理由は、
その独特の風味と豊富な栄養価にあります。
銀杏の実にはビタミンB1、ビタミンC、鉄分、
カリウムなどが含まれており、健康に良いとされています。
また、古くから中国では漢方薬としても利用されてきました。
日本では、鎌倉時代に中国から伝わり、
茶わん蒸しや炊き込みご飯などの料理に使われるようになりました。
そのため、銀杏の実は日本の食文化に深く根付いています。
ただし、銀杏の実は食べ過ぎると
中毒症状を引き起こすことがあるため、適量を守ることが大切です。
銀杏の実を取り扱う際には手袋を着用し、
調理前にしっかりと洗うことで、かぶれを防ぐことができます。
中毒症状とはなんですか?
どんなことが起こるのですか?
銀杏の実を食べ過ぎると、
銀杏中毒を引き起こすことがあります。
中毒症状には以下のようなものがあります。
吐き気、嘔吐、下痢、腹痛
**神経症状**
めまい、痙攣(けいれん)、意識混濁
**その他の症状**
頭痛、呼吸困難、不整脈、顔面蒼白
これらの症状は、銀杏に含まれる
「メチルピリドキシン(MPN)」という成分が原因で、
ビタミンB6の作用を阻害することによって引き起こされます。
特に小児や栄養状態が悪い人は
中毒を起こしやすいため、注意が必要です。
銀杏の実を食べる際は、適量を守ることが大切です。
一般的には、成人であれば1日に10個程度までが目安とされています。
銀杏中毒の治療法はありますか?
はい、銀杏中毒の治療法はあります。
銀杏中毒が疑われる場合は、
早急に医療機関を受診することが重要です。
治療法としては、以下のような方法があります。
1. **ビタミンB6の投与**
銀杏中毒の原因物質である
「メチルピリドキシン(MPN)」がビタミンB6の作用を阻害するため、
ビタミンB6を補うことが効果的です。
ビタミンB6製剤の投与が行われます。
2. **痙攣の管理**
痙攣が発生した場合、
痙攣を抑える薬(例:ジアゼパム)が使用されることがあります。
3. **症状の経過観察**
症状が重篤な場合は、
入院して経過観察を行うことが推奨されます。
銀杏中毒の症状が現れた場合は、
自己判断せずに必ず医師の診察を受けることが大切です。
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