元々持っている筋力パワーが100%ならば、
その中の40%しか使えず→筋トレを続けると
70%使えるようになるとか聞いたことがあります。
これは本当ですか?なぜ100%使えないのですか?
A.人間の筋力を最大限に使ったつもりでも、
実際には全ての筋力を発揮できていないというのは事実です。
これは、脳が筋肉の過剰な使用を防ぐためにリミッターをかけているためです。
このリミッターは、筋肉や骨の損傷を防ぐために働いています。
通常、日常生活では筋力の
約40%しか使われていないと言われていますが、
極限状態やアドレナリンの分泌によって一時的にリミッターが外れ、
より多くの筋力を発揮することができます。
例えば、「火事場の馬鹿力」という言葉が示すように、
緊急事態では普段以上の力を出すことが可能です。
ただし、「40%しか使っていない」
という具体的な数字には科学的な根拠が乏しいため、
あくまで一つの目安として捉えるのが良いでしょう。
筋力トレーニングを続けることで、
確実に筋力の発揮能力は向上しますので、
継続的なトレーニングが重要です。
筋力トレーニングを続けることで、
脳と筋肉の連携が改善され、
より多くの筋力を効率的に使えるようになることもあります。
これは、筋肉自体の強化だけでなく、神経系の適応によるものです。
長年生きていた人は力が強かったりします。
様々な経験が筋力を引き出すことに作用しているのでしょうか?
A.確かに、筋肉の大きさだけが
筋力を決定するわけではありません。
長年の経験や生活習慣が筋力に影響を与えることがあります。
例えば、若い頃の運動経験が
中高年期の筋力維持に役立つことが研究で示されています。
また、筋肉には「マッスルメモリー」と呼ばれる現象があり、
一度鍛えられた筋肉は再びトレーニングを行うことで
比較的短時間で以前の状態に戻ることができます。
これは、筋肉が過去の運動経験を「記憶」しているためです。
さらに、日常生活での活動量や身体の使い方も筋力に影響を与えます。
例えば、日常的に重い物を持ち上げる仕事をしている人や、
頻繁に歩いたり運動をしている人は、
筋肉の使い方が効率的になり、筋力が維持されやすくなります。
つまり、筋力は単に筋肉の大きさだけでなく、
経験や生活習慣、運動の質と量によっても大きく影響されるのです。
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