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ASDはいくつのタイプがありますか?

Q.ASDの中にアスペルガーがあると思われますが、
その性格の種類は何種類ありますか?
落ち着きのない積極奇異型、天才な天才型
威張っている尊大型、受け身の受動型
このくらいですか?

現在ではDSM-5精神障害の診断・統計マニュアル第5版やICD-11国際疾病分類第11版の基準に基づき

A.おっしゃる通り、かつて
「アスペルガー症候群」は自閉スペクトラム障害(ASD)
の一部として分類されていました。

現在ではDSM-5(精神障害の診断・統計マニュアル第5版)
やICD-11(国際疾病分類第11版)の基準に基づき、
アスペルガー症候群という診断名は正式には使われず、
ASDという包括的な診断カテゴリーに統合されています

それでも、アスペルガー症候群に関連する
特性や行動パターンを理解するために、
従来の分類やタイプが話題に上がることがあります。

ご質問にある
「落ち着きのない積極奇異型」
「天才な天才型」
「威張っている尊大型」
「受け身の受動型」は、
アスペルガー症候群やASDの特性を説明する際に、
研究者や臨床家が観察してきた行動傾向を基にした一種の「タイプ分け」です。

これらは、主にイギリスの精神科医
ローナ・ウィング(Lorna Wing)や
その後の研究者が提唱したASDのサブタイプに由来するものと考えられます。

ただし、これが公式に定められた
「性格の種類」として決まっているわけではなく、
ASDの多様な現れ方を理解するための枠組みの一つにすぎません。

具体的には、次のようなタイプがよく言及されます。

積極奇異型 (Active but Odd)

社交的だが独特で奇妙なアプローチを取るタイプ。
落ち着きがなく、自分の興味や関心を強く押し付ける傾向がある。

受動型 (Passive)

受け身で、他者との交流に消極的。
指示に従うことが多いが、自発性に欠ける場合がある。

尊大型 (Aloof or Arrogant)

孤立傾向が強く、他者を見下すような
態度や自信過剰に見える行動を示すことがある。

天才型 (Stilted or Formal)

高い知能や特定の分野での卓越した能力を持ち、
形式的で堅苦しい話し方や振る舞いをする傾向。

■過度に内向的で引きこもりがちな感覚過敏が強く環境に適応しにくいルールや秩序に異常なほど固執する

ただし、これら以外にもASDの表現型は非常に多様で、
個人差が大きいため、4種類に限定されるわけではありません。
例えば、以下のような特徴を持つ人もいます。

■過度に内向的で引きこもりがちなタイプ
■感覚過敏が強く環境に適応しにくいタイプ
■ルールや秩序に異常なほど固執するタイプ

ASDはスペクトラム(連続体)であるため、
明確に「何種類」と数えるのは難しく、
これらのタイプはあくまで傾向を整理するための目安です。

さらに、ASDの特性は環境や育ち方、
併存する他の状態(例:ADHD、不安障害など)によっても変化します。

結論として、ご指摘の4つのタイプは
代表的な分類として確かに存在しますが、
それで全てを網羅しているわけではなく、
実際にはもっと多くのバリエーションがあると考えられます。

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