シャインマスカットの謎
種がないのにどうやって増えるの？
なぜ種が無いの？
シャインマスカットのような種なしブドウは、
実が出来始めたときに、
赤いジベレリンという液体をコップに入れて
実を浸すとテレビで紹介されていました。
この方法で種が成長するのを止められるのでしょうか？
また、ジベレリンを使わなかった場合、
種ができるのだと思いますが、
その種が次の世代になるということですよね？
それは正しいですか？
種ができない仕組みの秘密や、
種がないのに次のブドウをどうやって作るのかが気になりました。
小学生にも分かりやすく教えてください。
種なしブドウについて、いい質問だね！
シャインマスカットみたいな
種なしブドウの作り方やその秘密を、
小学生にも分かりやすく説明するよ。
種なしブドウはどうやって作るの？
テレビで見たみたいに、
種なしブドウを作るには「ジベレリン」という特別な液体を使います。
ブドウの実が小さくてまだ成長し始めのときに、
この赤いジベレリンをコップに入れて、
ブドウの実をそっと浸すんだ。
ジベレリンは植物の成長を助けるホルモンで、
これを使うと種が成長するのをストップさせちゃうんだよ。
種ができないまま、
実だけが大きくて甘く育つから、
食べるときに種がなくて便利なんだ。
ジベレリンを浸さなかったらどうなるの？
もしジベレリンを浸さなかったら、
そのブドウには普通に種ができるよ。
そしてその種を土に植えれば、
新しいブドウの木が育って、次の世代に繋がるんだ。
自然のブドウは種を作って子孫を増やすからね。
でも種なしブドウの場合は、
種ができないから、その実からは新しい木を育てられないんだ。
種がないのに、
どうやって次のブドウを作るの？
「種がないなら、どうやってまたブドウを作るの？」って思うよね。
実は、種なしブドウは「挿し木」という方法で増やすんだよ。
挿し木っていうのは、
ブドウの木の枝を切って、それを土に植える方法。
するとその枝から根が出て、新しい木が育つんだ。
種がなくても、
木そのものから次のブドウを作れるから、
ずっと種なしブドウを育て続けられるんだよ。
ジベレリンって何？
ジベレリンは、植物が自分で作る
「植物ホルモン」の一種なんだ。
植物の成長を助けたり、実を大きくしたりする役割があるよ。
種なしブドウを作るために使うジベレリンは、
自然にあるものを人間が作り出したもので、
基本的には植物に優しいものなんだ。
人間に害はあるの？
ジベレリンは、
ブドウを作る時に使うけど、
食べる時にはほとんど残っていないんだ。
農家さんは、ジベレリンを使う量や
タイミングをちゃんと管理していて、
収穫するまでに時間がたつから、
ブドウに残るジベレリンはごくわずか。
日本の法律でも「これくらいなら安全」
と決められた量しか使わないから、
普通に食べる分には心配しなくていいよ。
科学者やお医者さんも
「正しく使えば人間に害はない」って言ってるんだ。
でも、たくさん食べたらどうなるの？
もしジベレリンが大量に体に入ったら、
ちょっとお腹が気持ち悪くなったりする
かもしれないけど、そんなことはまず起こらないよ。
なぜなら、ブドウに残る量はほんの少しだし、
普段の生活でそんなにたくさん食べることはないからね。
自然にも大丈夫？
ジベレリンは植物由来だから、
土や水に少し流れても、自然の中で分解されてしまうんだ。
だから、環境に大きな害を与えることもほとんどないと言われているよ。
ジベレリンは、正しく使えば
人間にも自然にも害がないものなんだ。
シャインマスカットをおいしく食べるために安心して楽しんでね！
種無し葡萄まとめ
1.ジベレリンで種をストップさせて種なしブドウを作る。
2.種がなくても挿し木で新しい木を育てて、次のブドウを作る。
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