全ての芸能活動休止発表「心身の回復に専念」
甲状腺機能亢進症の診断もというニュースがありました。
「双極性感情障害」とはどんな病気なのでしょうか?
治ることはあるのでしょうか?
それともASDのように根本的には無理なのでしょうか?
A.双極性感情障害(双極性障害、または躁うつ病)は、
気分の極端な変動を特徴とする精神疾患です。
以下に概要、症状、治療、治癒の可能性について簡潔に説明します。
双極性感情障害とは?
気分が異常に高揚する「躁状態」と、
強い落ち込みや無気力を感じる「うつ状態」を繰り返す病気。
躁とうつのエピソードが交互に、または混合して現れることがあります。
【種類】
双極I型障害: 重度の躁状態とうつ状態が現れる。
双極II型障害: 軽躁状態(軽度の躁)と重いうつ状態が特徴。
循環気質障害: 軽度の躁とうつが慢性的に続く。
【原因】
遺伝的要因、脳内の神経伝達物質のバランス異常、ストレス、環境要因などが関与。
甲状腺機能亢進症などの身体疾患も影響を与える場合がある。
【主な症状】
躁状態: 過剰な自信、睡眠の必要性の減少、
衝動的な行動(過度な支出、危険な行動)、早口、思考の加速。
うつ状態: 強い悲しみ、興味の喪失、エネルギー低下、集中力の欠如、自殺念慮。
混合状態: 躁とうつが同時に現れる(例: 焦燥感と落ち込みが混在)。
双極性感情障害
治療方法
薬物療法
気分安定薬(リチウム、バルプロ酸など)
抗精神病薬(オランザピンなど)
抗うつ薬(必要に応じて、ただし躁転リスクを考慮)
心理療法
認知行動療法(CBT)
思考パターンの改善。
対人関係・社会的リズム療法: 生活リズムの安定化。
生活習慣の管理
規則正しい睡眠、ストレス管理、アルコールや薬物の回避。
その他
甲状腺機能亢進症など関連疾患の治療も重要。
治ることはあるのか?
完治の可能性
双極性感情障害は慢性の精神疾患であり、
根本的な「完治」は難しい場合が多いが、
適切な治療(薬物療法、心理療法、生活習慣の管理)により症状を大幅に軽減し、
長期間の寛解を通じて安定した生活を送ることが十分可能です。
一方、ASD(自閉スペクトラム症)は発達障害であり、
疾患ではなく生まれつきの特性であるため「治癒」という概念は適用されず、
特性そのものが変化することはありません。
ただし、ASDも支援や介入により適応力を高め、
生活の質を向上させることができます。
寛解(かんかい)
症状がほぼ消失し、通常の生活が可能な状態。
多くの患者が長期的な寛解を達成。
再発リスク
治療を中断したり、ストレスや
生活リズムの乱れがあると再発の可能性が高まる。
そのため、継続的な管理が必要。
※個人差※
症状の重さや頻度、治療への反応は人によって異なる。
軽度の場合は、生活習慣の改善や心理療法だけで安定するケースも。
ASDとの比較
ASD(自閉スペクトラム症)
発達障害であり、脳の構造や機能の特性に基づく。
根本的な「治癒」はなく、適応やサポート
を通じて生活の質を向上させるアプローチが一般的。
双極性感情障害
気分調節の障害であり、
薬物療法や心理療法で症状をコントロール可能。
ASDとは異なり、症状の「エピソード」が特徴で、寛解期間が存在する。
広末涼子さんのケースについて
広末さんが公表した「双極性感情障害」
と「甲状腺機能亢進症」の組み合わせは、
精神症状に影響を与える可能性があります。
甲状腺機能亢進症は、
気分やエネルギーの変動を悪化させる
要因となり得るため、両方の疾患の治療が重要です。
彼女が「心身の回復に専念」することは、
治療と生活リズムの安定化に役立つ可能性が高いです。
結論
双極性感情障害は慢性の病気ですが、
適切な治療と管理により、症状を抑えて普通の生活を送ることが可能です。
「完治」は難しいものの、
寛解状態を長期維持できるケースは多く、
ASDとは異なるアプローチで対処可能です。
早期の診断、継続的な治療、生活習慣の改善が鍵となります。
!注意
個々のケースは異なるため、
専門医による診断と治療計画が不可欠です。
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