銅とは?
栄養素の役割と含まれる食品
銅(Cu)は、体内で重要な役割を果たす必須ミネラルです。
微量ながら、鉄の吸収や利用を助け、
赤血球の生成や血管の健康を支えるなど、
さまざまな生理機能をサポートします。
銅は体内で酵素の構成成分として働き、
酸化還元反応やエネルギー代謝にも関与します。
また、有害な金属の毒性を軽減する役割も持っています。
銅の主な作用
鉄の代謝を助ける
銅は鉄の吸収を促進し、
ヘモグロビンの合成をサポート。
貧血予防に寄与します。
抗酸化作用
銅はスーパーオキシドディスムターゼ(SOD)
という抗酸化酵素の構成成分であり、活性酸素から細胞を守ります。
メラニン色素の生成
皮膚や髪の色素形成に関与し、健康な肌や髪を維持します。
血管や心臓の健康
コラーゲンやエラスチンの生成を助け、
血管の弾力性や心臓の機能を保ちます。
骨の健康
骨の形成や維持に必要な酵素の働きをサポートします。
有害金属のデトックス
カドミウムや鉛などの毒性を軽減する効果があります。
銅不足による症状
銅が不足すると、
以下のような症状が現れる可能性があります。
白髪や髪のトラブル:メラニン生成が不十分になり、白髪が増える。
骨の異常:骨密度の低下や骨粗鬆症のリスクが高まる。
皮膚の色素異常:メラニン不足により、肌が異常に白くなる場合がある。
血管や心臓の問題:血管の脆弱性や動脈硬化のリスクが高まる。
免疫力低下:抗酸化酵素の不足による影響。
神経系の異常:まれに神経障害や疲労感が現れる。
銅が必要な方以下のような方は、
銅の適切な摂取が特に重要です。
◉貧血気味の方や鉄の吸収が気になる方
◉動脈硬化や血管の健康を保ちたい方
◉慢性関節リウマチや関節の不調がある方
◉静脈瘤や血管の弱さが気になる方
◉髪や肌の健康を維持したい方
銅を豊富に含む食品
銅は多くの食品に含まれ、
バランスの良い食事で摂取可能です。
以下は銅を豊富に含む食品の例です。
魚介類:牡蠣(かき)、しじみ、しゃこ、イカ、タコ
レバー:牛レバー、鶏レバー、豚レバー
豆類:大豆、納豆、レンズ豆
ナッツ・種子類:ピーナッツ、ひまわりの種、ごま、カシューナッツ
穀類:玄米、そば、キヌア
その他:ココア、ダークチョコレート、干しブドウ
銅の推奨摂取量
日本人の食事摂取基準(2020年版)
に基づく銅の推奨摂取量は以下の通りです。
成人女性:0.7~0.8mg/日(18~64歳)
妊娠中・授乳中の女性:1.0~1.2mg/日
許容上限摂取量:10mg/日(成人)
過剰摂取はまれですが、
銅のサプリメントや特定の食品を
極端に多く摂取すると、吐き気や
肝臓への負担などのリスクがあるためバランスが重要です。
銅を摂る際の注意点
バランスの良い食事
銅は多くの食品に含まれるため
普段の食事で不足することはまれです。
ただし、偏食や極端なダイエットをしている場合は注意が必要です。
亜鉛とのバランス
銅と亜鉛は体内で相互に影響し合うため、
亜鉛のサプリメントを過剰に摂取すると
銅の吸収が妨げられることがあります。
サプリメントの使用
銅のサプリメントを摂る場合は、
医師や栄養士に相談し、必要量を確認してください。
特定の疾患
ウィルソン病(銅の代謝異常を引き起こす遺伝性疾患)
の方は、銅の摂取を制限する必要がある場合があります。
まとめ
銅は、鉄の吸収を助け、血管や心臓、
骨、皮膚、髪の健康を支える重要なミネラルです。
牡蠣やレバー、豆類、ナッツ類などを
バランスよく食事に取り入れることで、
不足を防ぎ、健康を維持できます。
推奨摂取量を守り、
過剰摂取にも注意しながら、
銅の恩恵を最大限に活かしましょう。

