なぜ世の中には「本質を考えない人」がこんなにも多いのか|思考停止社会への違和感

Q.私は、周囲の人間が頭が悪く見えて仕方がありません。
おそらく、日常的に脳を使って深く考えている、
いわゆる「地頭が良い人」は1割にも満たず、
ほとんどの人は物事を多角的・本質的に
考えることができていないのではないかと感じています。

例えば友人は、ヤクルト1000について
「乳酸菌が入っている」「よく眠れる」といった良い側面だけを信じ、
糖分が多いという点には全く目を向けていません。

また、カカオ70%のチョコレートを毎日食べていると豪語しますが、
ポリフェノールの効果以上に、脂質によって健康面では相殺、
あるいは台無しになっている可能性があることを理解していないように見えます。

そもそも市販のお菓子は、売れるように設計されています。
ビスコであれば「乳酸菌入り」、
かっぱえびせんなら「カルシウム入り」といった要素を付加することで、
「体に良いものを食べている」という錯覚を与え、
購入時の罪悪感を軽減させているのです。

しかし、多くの人はそのマーケティングの意図に気づかず、
完全に消費者目線のまま騙されてしまいます。
人間はこれほど大きな脳を持っているにもかかわらず、
それを十分に使えていない人が非常に多いと感じます。

例えば、科学的には食塩よりも安全性が高いとされている味の素を、
イメージだけで「体に悪い」と決めつけて批判する人も少なくありません。
このような人たちは一体何なのでしょうか。

多数派である以上、
ある程度は仕方のないことなのでしょうか。
本質を見抜く力を持たない人があまりにも多く、
正直なところ、私は失望を感じてしまいます。

なぜ世の中には
「本質を考えない人」
がこんなにも多いのか?
思考停止社会への違和感

 

日常生活の中で、ふと
「周りの人間が頭が悪く見えて仕方がない」
と感じることはないでしょうか。

学歴や職業の話ではありません。
ここで言う「頭が悪い」とは、
物事を深く考えず、表面的な情報だけで判断してしまう姿勢を指しています。

実際、日常的に脳を使い、
多角的に物事を考えている、いわゆる「地頭が良い人」は
全体の1割にも満たないと言われています。



良い部分だけを信じてしまう人があまりにも多い

例えば健康食品や飲料に対する反応は、その典型例です。
乳酸菌入り」「よく眠れる」「ポリフェノールが豊富」といった言葉を見ると、
それだけで「体に良いもの」だと判断してしまう人が非常に多く存在します。

ヤクルト1000を例にすると、
「乳酸菌」「睡眠の質向上」といったメリットばかりが強調され、
糖分が多いという不都合な側面にはほとんど目が向けられません

カカオ70%チョコレートも同様で、
ポリフェノールの効果ばかりを信じ、
脂質カロリーによる影響を冷静に評価できていない人が大半です

これは知識がないからではありません。
考えない方が楽だから、考えない
それだけの話です。

市販のお菓子は「罪悪感を消す」ために作られている

市販のお菓子がどのような思想で作られているかを考えれば、
消費者がどれほど思考停止に陥りやすいかが分かります。

ビスコには→「乳酸菌入り
かっぱえびせんには→「カルシウム入り
これらは栄養価を本気で高めるためというより、
「体に良さそうだと思わせる」ための装置です

人は少しでも安心材料があると、
砂糖や脂質、塩分といった不都合な情報から目を背けます。
企業はその心理を熟知し、巧妙にマーケティングへ組み込んでいます

問題なのは、多くの消費者がその構造に気づかず、
完全に受け身のまま消費しているという点です。
これは選択しているようで、実際には選ばされている状態です。

科学よりもイメージを信じる人たち

味の素に対する評価も、
この社会の思考停止を象徴しています。

科学的には食塩よりも安全性が高いとされているにもかかわらず、
「化学調味料=体に悪い」というイメージだけで否定する人は後を絶ちません。

成分を調べたわけでも、研究データを読んだわけでもない。
それでも「なんとなく悪そう」という感覚だけで結論を出す。
これは理性ではなく感情で物事を判断している証拠です。

なぜ「頭が悪い人が多い」と感じてしまうのか

ここまで読んで、
「やはり世の中には頭が悪い人が多い」と感じたかもしれません。
実際、その感覚は完全に間違っているとは言えません。

正確には、
考えなくても生きられる人が多数派なのです。
本質を見抜くためには、情報を集め、
疑い、比較し、自分の頭で再構築する必要があります。
これは非常にエネルギーを使う行為です。

一方で、テレビや広告、SNSが用意した
「分かりやすい答え」に乗っかる方が圧倒的に楽です。
その結果、考える人は少数派になり、考えない人が多数派になります。

失望するあなたは間違っていない

本質を見抜けない人があまりにも多い社会に対して、
苛立ちや失望を感じるのは自然な反応です。
それは、あなたが思考を放棄していない証拠でもあります。

ただし、全員に同じ思考レベルを求めると、
精神的に消耗します。
大多数は考えないという前提を理解したうえで、
適切な距離感を取ることが重要です

頭が悪い人が多いと感じる社会は、
残念ながら簡単には変わりません。

だからこそ、考える少数派として、
どこまで関わり、どこで割り切るのか。
その判断こそが、これからの時代を生き抜く鍵になるのではないでしょうか。

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