点数が良くても(100点でも)不合格になるんです。
これは一体何なんですか?全く参考になりません。
アドバイスがいくつか載っていますが、
色々試してもなかなか改善しないのです。
3日間夢中で頑張りましたがダメでした。
何なんですかこのサイトは!
PageSpeed Insightsは
なぜ100点でも不合格になるのか?
本当の理由と正しい向き合い方
「PageSpeed Insights(PSI)で
100点を取ったのに“合格ではありません”と表示される」
──こうした経験をして戸惑った方は多いのではないでしょうか。
私自身も同じ壁にぶつかり、
「何を信じればいいのか分からない」
「アドバイスを全部試したのに改善しない」と悩みました。
今回はその仕組みと、本当に注目すべきポイントを整理してお伝えします。
1.PageSpeed Insightsの点数は「模擬テスト」
まず押さえておきたいのは、
PSIの点数(0〜100点)はGoogleが決めた
シミュレーション環境での一回の計測だということです。
これはいわば「模擬試験」のようなもの。
テスト環境では、ある程度決められた
スマホの性能や通信速度を再現してサイトを計測しています。
そのため、100点が出ることもあります。
しかしこれはあくまで決められた条件での仮想テストにすぎません。

これが「Lighthouse(ラボデータ)」と呼ばれるものです。
ラボという言葉の通り「研究室の中での実験」
というイメージを持つと分かりやすいでしょう。
2.合否を決めるのは「実際のユーザー体験」
では、なぜ100点でも「不合格」とされるのでしょうか。
それは合否の判断基準が
実際のユーザーが体験しているデータに基づいているからです。
GoogleはChromeブラウザから集めた
膨大な利用者の速度データを持っています。
この実データをまとめたものが
「CrUX(Chrome User Experience Report)」、
いわゆるフィールドデータです。
現実の利用者は、
最新のハイスペック端末ばかりではありません。
古いスマホや電波の悪い環境からアクセスする人も多くいます。
そうした人々の体験を平均して判断するのがフィールドデータです。
つまり、模擬試験(ラボ)で満点でも、
本番(フィールド)では一部の人が苦戦していれば
「合格」とは言えない、という仕組みなのです。
3.どういうときに「ズレ」が起きるのか?
「ラボでは100点なのに、フィールドで不合格」
というズレは、以下のようなケースで起こります。
回線や端末の差
→ ラボ環境は安定していますが、
実際には低速回線や古い端末を使う人も多く、表示が遅れやすい。
外部サービスの影響
→ 広告タグ、SNSの埋め込み、YouTube動画、ポンコツサーバー利用など。
ラボでは問題なくても、実際の読み込み状況で遅延やレイアウト崩れが起きやすい。
ページの使われ方の違い
→ ラボは最初の表示だけをテストしますが、
現実にはスクロールやクリックのたびに
遅延や動きの乱れが発生することがあります。
このように、机上の計算では合格でも、
実地試験では減点されるのがPSIの「二重評価」の仕組みです。
4.本当に見るべきは「3つのユーザー体験指標」
ここまでで、「点数=ラボ」「合否=フィールド」
という仕組みはご理解いただけたと思います。
では実際、私たちはどこを見ればいいのでしょうか?
Googleが検索順位などの評価に使っているのは、
Core Web Vitals(コアウェブバイタル)と呼ばれる3つの指標だけです。
LCP(Largest Contentful Paint)
→ ページのメイン要素が表示されるまでの時間。
INP(Interaction to Next Paint)
→ クリックやタップに対して画面が反応する速さ。
CLS(Cumulative Layout Shift)
→ 画面がガタガタ動いて操作ミスを誘発しないかどうか。
この3つの体験が
「ユーザーにとって快適かどうか?」ここが合否に直結します。
点数が98点か100点かは本質ではありません。
5.改善すべきこと/無視してよいこと
PageSpeed Insightsはたくさんの「改善候補」を提示しますが、
すべてに対応する必要はありません。
実際に意味があるものと、無視してよいものを仕分けすると、次のようになります。
改善すべきこと(優先度高)
* サーバー応答を速くする(CDN利用、キャッシュ設定など)重要
* 画像を軽くする、適切なサイズにする
* 広告や動画の枠にあらかじめ高さ・幅を指定し、レイアウト崩れを防ぐ
* 長大なJavaScriptを遅延ロードや分割する
無視してよいこと(優先度低)
* 外部の広告タグや解析ツールに関する警告(完全に消すのは不可能)
* GoogleフォントやYouTube埋め込みに対する「ブロッキングリソースを削減せよ」といった提案
* すでにユーザー体験にほとんど影響がない軽微な改善
6. まとめ — 「点数」ではなく「現実」を見よう
PageSpeed Insightsが分かりにくいのは、
模擬テスト(ラボの点数)と実地試験(ユーザーデータの合否)
を同時に見せてくるからです。
!ラボで100点でも、
現実の利用者体験が基準に届かなければ不合格。
!逆に、点数が80点前後でも、
ユーザー体験が基準を満たしていれば十分合格。
大切なのは「点数」ではなく「ユーザー体験」。
PSIのアドバイスをすべて潰す必要はなく、
3つの指標(LCP・INP・CLS)を基準に優先順位を付けて改善すれば十分です。
あなたも同じ悩みを抱えているなら、
ぜひ「点数よりユーザー体験」という視点に切り替えてみてください。
それだけでPSIとの付き合い方がぐっと楽になります。

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