IgEとは？
皮膚が荒れるなら皮膚科、
鼻水の場合は耳鼻科など、症状に応じて
適切な専門科でアレルギー検査を受けることができます。
金額の相場は3500円程度です。
アレルギー検査では、
主にIgE値という数値を測定します。
IgEは「免疫グロブリンE（immunoglobulin E）」の略で、
アレルギーを引き起こす抗体の一種です。
IgEは体内に微量しか存在しませんが、
その数値を測定することで気管支喘息や
花粉症などのアレルギー反応の可能性を評価できます。
検査方法の種類
RAST法とRIST法
RAST法とRIST法
アレルギー検査には主にRAST法とRIST法があります。
RAST法
RAST法は特定の抗原に対する特異的抗体を測定する方法です。
少量の血液を調べることで、
何がアレルギー反応を引き起こしているのかを特定することができます。
主にハウスダストやダニに対して有効です。
RIST法
RIST法は総IgE値を測定する方法で、
アトピー性皮膚炎などのアレルギー全体の強さを評価するのに使われます。
RAST法でアレルギー原因を特定してからRIST法を行うのが一般的です。
アレルギー物質の例
食物: 卵、カニ、エビ、小麦など
薬物: 残留農薬、化粧品、薬、洗剤など
吸入物: ダニ、ほこり、カビ、花粉、動物のフケなど
これらの物質の数は200以上にも及ぶため、
早期に原因を特定することが重要です。
IgEの平均値と基準値
IgEには平均値があり、
基準値以上の数値が測定されると、
アレルギー反応の可能性が高いと判断されます。
1歳未満: 20 U/ml以下
1～3歳未満: 30 U/ml以下
4～6歳未満: 110 U/ml以下
7歳以上: 170 U/ml以下
例えば、大人のIgE値が170 U/ml
を超えるとアレルギー反応が出る可能性が高いとされます。
自身が花粉症持ちの為、
一度アレルゲン検査を受けてみました。
判定結果のIgE値は802IU/mlでした。
例：大人ならば170を越えたらアレルギー反応が出る可能性がある
という事は、802U/mlという数値は170を大幅に越え、
「ほぼ確実にアレルギーがあります」という事になります。
値が高いとアレルギー体質である可能性が非常に高いですが、
低くても花粉やハウスダスト、
ダニにアレルギー反応を示すことがあり、
個人差があるのが特徴です。
※特に花粉症の場合は、前年度に値が低くても突然高くなることもあります。
6段階判定の
クラスって何？
6段階判定のクラスについて
アレルギー検査の結果には、
UA/ml測定値の横に6段階のクラス評価が表示されます。
クラス0: 陰性
クラス1: 疑陽性
クラス2～6: 陽性（数字が大きいほどアレルギーの可能性が高い）
例えば、春の花粉症の症状が重い場合はクラス4、
秋の花粉症の症状が軽い場合はクラス2などの結果が出ることがあります。
アレルギー検査の重要性
アレルギー検査は精密で、
花粉症やハウスダストの疑いがある場合に有効です。
検査によって特定されたアレルゲンを避けることで、
症状を軽減し、適切な薬を選ぶことができます。
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