【老化】背骨が曲がるのは歳のせい?仕方がないのか?

Q.私の祖父は背骨が曲がっていますが、
これは昔から猫背だったり畑仕事をやっていたからだと思いますが、
人間というのは基本的に
年を取ると背骨が曲がるのは当たり前”なのでしょうか?
それとも、姿勢や筋トレ等を意識することで維持できるのでしょうか?

人間の背骨が加齢とともに曲がる
(いわゆる「猫背」や「円背」)現象は、
必ずしも「当たり前」ではありませんが、
複数の要因によって起こりやすくなります。

以下にその原因と、姿勢や筋トレで
どの程度予防・維持できるかを説明します。



1.背骨が曲がる原因

加齢による自然な変化

年を取ると、椎間板の水分が減少し、
骨密度が低下(骨粗鬆症など)することで、
背骨が圧迫されたり変形したりしやすくなります
これが円背(背中が丸くなる状態)の原因の一つです。

姿勢の影響

長年の不良姿勢(猫背での座り方や立ち方)
が習慣化すると、背骨や周囲の筋肉・靭帯に負担がかかり、
曲がりが進行することがあります。

筋力低下

背筋や腹筋(特に体幹の筋肉)が弱くなると、
背骨を正しい位置で支える力が低下し、
猫背や円背が目立ちやすくなります。

労働や生活習慣

畑仕事のような前かがみの動作を長年続けることで、
特定の筋肉や関節に負荷がかかり、姿勢が悪化する場合があります。

その他の要因

遺伝、病気(例:脊柱側弯症、強直性脊椎炎)、
またはケガなども背骨の変形に関与することがあります。

2.背骨の曲がりは予防・維持できるか?

完全に予防することは難しい場合もありますが、
姿勢の改善や筋トレ、生活習慣の工夫によって、
背骨の曲がりを遅らせたり軽減したりすることは十分可能です。
以下に具体的な方法を挙げます。

姿勢の意識

日常の姿勢を改善

座るときや立つときに背筋を伸ばし、肩を後ろに引く習慣をつける。
長時間同じ姿勢でいるのを避け、こまめに体を動かす。

作業時の工夫

畑仕事など前かがみになる作業では、
膝を曲げたり道具を使って負担を減らす。
休憩を挟んで姿勢をリセットする。

筋トレ・運動

体幹強化

プランク、バックエクステンション、
腹筋運動などで背筋や腹筋を鍛えると、
背骨を支える力が向上し、姿勢が維持しやすくなります。

ストレッチ

胸や肩の筋肉をストレッチして柔軟性を保つ。
例:胸を開くストレッチやヨガの「猫のポーズ」。

全身運動

ウォーキングや水泳など、
全身を使う運動は筋力と骨密度の維持に役立ちます。

生活習慣

*栄養*

カルシウムやビタミンDを十分摂取し、
骨の健康を保つ。
例:乳製品、青魚、きのこ類。

*骨密度チェック*

特に高齢者は骨粗鬆症のリスクがあるため、
定期的に骨密度を検査し、必要なら医師と相談して治療やサプリメントを検討。

*禁煙・節酒*

喫煙や過度な飲酒は骨の健康を損なうため控える。

3.の程度維持できるか?

若い頃から姿勢や筋力を意識していれば、
背骨の曲がりをかなり予防できる可能性があります

特に筋力と柔軟性を維持することで、
加齢による影響を最小限に抑えられます。

ただし、遺伝や骨粗鬆症の進行度、
過去の生活習慣によっては完全に防ぐのが難しい場合もあります。
この場合でも、適切な運動や治療で
進行を遅らせたり、症状を軽減したりすることは可能です。

すでに背骨が曲がっている場合でも、
リハビリや理学療法(専門家の指導のもと)
で姿勢を改善し、痛みや不快感を軽減できることがあります。

4.父の場合について

現状の確認

祖父の背骨の曲がりが加齢や姿勢によるものか、
骨粗鬆症や他の病気が関与しているかを確認するため、
整形外科でレントゲンや骨密度検査を受けることをおすすめします。

運動の提案

齢でも安全な範囲でできる体幹トレーニングや
ストレッチ(例:椅子を使った軽い運動)
を理学療法士やトレーナーに相談して取り入れる。

生活環境

子やベッドの高さを調整したり、
作業時に姿勢をサポートする道具
(例:サポーター)を使うと負担が減る可能性があります。

5.結論

背骨が曲がるのは加齢の一つの現象ですが、
必ずしも「当たり前」ではなく、
姿勢の改善、筋トレ、栄養管理などで予防・軽減が可能です。

祖父の場合、畑仕事や長年の猫背が影響している可能性が高いですが、
今からでも運動や生活習慣の見直しで進行を抑えられる可能性があります。

ただ、一番重要なのは”本人の意識”であり、
「治したい」という前向きな考えが無ければ難しいです。

何故なら、座る姿勢1つ挙げても、
背骨から曲げていてはいつまでも正しい座り方を学べないからです。

背骨よりも股関節”を中心に曲げ
仙骨を下に向ける考えを得られなければ
いつまでも正しい座り姿勢に辿り着けないからです。

姿勢は奥が深く、自己流のストレッチや体操では限度が出てきます。

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