現在筋トレをしているのですが、
これまで「無酸素運動=筋肉強化」
「有酸素運動=脂肪燃焼」という認識でした。
ところが最近見た動画で、
「無酸素運動は筋肉を強化し、有酸素運動は免疫機能を高める」
と説明されていて、驚きました。
この考え方は正しいのでしょうか?
もし本当であれば、有酸素運動は具体的に
どのような仕組みで免疫に働きかけるのでしょうか?
有酸素運動は本当に免疫を高めるの?
結論から言うと、
「有酸素運動は免疫機能を高める」
というのは、基本的には正しいです。
ただし、量・強度・頻度によって
「免疫アップ」にも「免疫低下」にもなり得るので、注意が必要です。

1. まずは従来の認識をおさらい
| 運動種類 | 主な効果 | エネルギー源 |
|---|---|---|
| 無酸素運動(筋トレ) | 筋肉量↑、筋力↑、基礎代謝↑ | 主に糖(グリコーゲン) |
| 有酸素運動 | 脂肪燃焼↑、持久力↑、心肺機能↑ | 主に脂肪+酸素 |
これは今でも完全に正しいです!
2. 有酸素運動が免疫に良いと言われる5つの科学的根拠
| メカニズム | 具体的な効果 |
|---|---|
| リンパ球・NK細胞の一時的な増加 | 運動中~運動後数時間、免疫細胞が血液中に多く放出される |
| 炎症性サイトカインの抑制 | 慢性炎症を抑え、免疫の過剰反応を防ぐ |
| 腸内細菌叢の改善 | 免疫の70%は腸!有酸素運動で善玉菌が増える |
| ストレスホルモン(コルチゾール)の調整 | 適度な運動でストレス軽減 → 免疫抑制が減る |
| 血流・リンパの流れ促進 | 免疫細胞が体中を巡りやすくなる |
→ WHOやアメリカスポーツ医学会のガイドラインでも、
週に150〜300分程度の中強度の有酸素運動
(会話ができるペース)が免疫機能を最も高めるとされています。
→ 免疫細胞が送る「手紙」みたいなもの!
体の中で「ウイルスが来たよ!」「ここが傷ついたよ!」
って仲間(免疫細胞)に知らせるメッセージです。
3. 注意点:やりすぎると逆に免疫が下がる
1回90分以上の高強度・長時間有酸素運動を連日行うと、
コルチゾールが過剰分泌され、免疫細胞が一時的に減少します。
マラソン直後などに風邪を引きやすいのはこのためです。
マラソン直後に起こること(中学生でもわかる版)
| 問題 | 何が起きる? | どれくらい続く? |
|---|---|---|
| 免疫ダウン | 「風邪ひきやすくなる窓」が3〜72時間くらい開く | 数時間〜3日くらい |
| 骨がちょっと減る? | 長時間走るとコルチゾール(ストレスホルモン)がドバっと出て、骨を少し溶かしちゃう(一時的) | マラソン直後〜数日 |
4. 実は筋トレ(無酸素運動)も免疫にめっちゃ良い!
最近の研究でわかってきたこと
◎筋肉は「マイオカイン」という
抗炎症物質をたくさん分泌する!
◎筋肉量が多い人は慢性炎症が少なく、
免疫老化(イミューンセネセンス)が遅い!
→ つまり「筋トレ=免疫に悪い」
なんてことは全くなく、長期的に見ると超重要なんです!
補足:マイオカインって何?(詳しく知りたい人向け)
筋肉が運動で収縮すると分泌されるホルモン様物質の総称です。
代表的なものにIL-6(運動時は一時的に上がるけど、抗炎症作用が強いタイプ)、
イリシン、BDNFなどがあり、
- 全身の炎症を抑える
- 脳の炎症も抑えて認知症予防
- 脂肪組織の炎症も抑える
つまり筋トレは「動く抗炎症薬工場」みたいなものなんです!
サイトカイン vs マイオカイン
大人向け比較表(ちょっと難しめ)
| 項目 | サイトカイン(Cytokine) | マイオカイン(Myokine) |
|---|---|---|
| 定義 | 免疫細胞や各種組織が分泌する小型のタンパク質(ペプチド) | 骨格筋が運動時に分泌するサイトカインの総称 |
| 主な産生細胞 | T細胞、マクロファージ、脂肪細胞、血管内皮細胞など多数 | 骨格筋細胞のみ |
| 代表物質 | IL-1β、IL-6、TNF-α、IL-10、IFN-γ など数百種類 | IL-6(運動誘導性)、イリシン、BDNF、SPARC、マイオネクチン、FGF21 など |
| 主な作用 | 炎症促進/抑制、免疫活性化/抑制、発熱、食欲抑制など (両刃の剣) | 抗炎症作用、脂肪燃焼促進、インスリン感受性向上、脳機能向上、骨代謝改善、抗老化など (ほぼ全て有益) |
| 運動との関係 | 急性運動で一時的に上昇(IL-6は数百倍になることも) 過剰運動で炎症性サイトカインが持続上昇 → 免疫抑制 | 運動(特に筋トレ・HIIT)で強く誘導される =筋肉が「抗炎症・代謝改善シグナル」を全身に送る |
サイトカインは「免疫システム全体の通信網」
マイオカインは「筋肉が全身に送る健康シグナル」であり、
サイトカインの中の“良い子”たち
→ 筋トレ=自分の筋肉を「抗炎症薬・代謝改善薬の工場」に変える行為
おまけ:睡眠と免疫の関係(これも超大事)
どんなに運動しても睡眠が足りないと免疫は下がります。
・1日6時間以下の睡眠が続くと風邪リスクが4.5倍(研究結果)
・深い睡眠中に免疫細胞(T細胞など)が最も活発に作られる
→ 運動+良質な睡眠7〜8時間が最強コンボです!
最終結論:あなたにとってベストな組み合わせ
脂肪燃焼もしたい
筋肉も守りたい
免疫も最強にしたい
→ 筋トレ(無酸素)+ 適度な有酸素運動が最強です!
おすすめ例(週5〜6日)
- 筋トレ 3〜4日/週(全身または上半身・下半身分割)
- 有酸素 週150〜250分
(例:30〜50分のジョギングや早歩きを週5回、またはHIITを週2〜3回)
筋肉を守って基礎代謝を上げ、長期的に免疫も強くする
脂肪を効率よく燃やし、
心肺機能を上げて、すぐに免疫力を底上げする
この2つを組み合わせると、まさに「1+1=3」の相乗効果!
だから「どっちかだけ」でなく、「両方やる」が今どきの正しい答えです。


コメント