マーガリンに多く含まれていた
トランス脂肪酸が健康に悪影響を及ぼすと話題になり、
2000年代あたりから多くの人がバターを選ぶようになりました。
しかし最近では「最近のマーガリンは質が大きく向上している」
という意見をよく見かけるようになりました。
最新の情報をきちんと知りたいので、
現在のマーガリンとバターの状況について教えていただけますか?
マーガリンとバターの
トランス脂肪酸比較
現在と昔の違い
今のマーガリンと昔のマーガリンを比べると、
確かに今のマーガリンは昔よりずっと安全になっています。
特にトランス脂肪酸の含有量が大幅に減っているのが大きなポイントです。
昔と今のマーガリンのトランス脂肪酸量(日本国内の目安)
昔(2000年代前半〜2006年頃):
マーガリン100gあたり平均で7〜15g程度(製品によってはもっと多かった)
今(2020年代、2022〜2025年頃のデータ):
家庭用マーガリンの平均・中央値で0.6〜1g/100g程度、
大手メーカー(雪印メグミルクのネオソフトなど)
では10gあたり0.05g程度(昔の1/16以下)
多くの製品でアメリカの「0g表示」基準(0.5g未満/食分)をクリアするレベル
技術的にこれ以上減らすのはかなり難しい限界値に近づいています。
マーガリンの進化:トランス脂肪酸減少の背景
部分水素添加油脂を減らし、
パーム油やエステル交換油などに切り替えた結果です。
日本マーガリン工業会や各メーカーが自主的に低減努力を続けてきた成果です。
バターとマーガリンのトランス脂肪酸比較
(現在の目安・100gあたり)
バター:
約1.9〜2.7g(天然由来のトランス脂肪酸。牛の乳脂肪に元々含まれている)
現在のマーガリン(家庭用):
約0.6〜1.0g(中央値・平均値)
つまり、今のマーガリンのほうが
バターよりトランス脂肪酸が少ない製品が多いです。
(パンに塗る10gで計算すると、バター約0.2g、マーガリン約0.06〜0.1g程度)

なぜ「バターのほうが多い」
という意見が出てくるのか?
昔のマーガリンは、
本当にトランス脂肪酸が多かった(10gで1g以上とか普通にあった)ため、
「マーガリン=危険」というイメージが強くありました。
バターのトランス脂肪酸は「天然」なので、
「人工よりマシ」と主張する人もいますが、
科学的には、人工・天然を問わず
トランス脂肪酸の心臓への悪影響はほぼ同じとされています。
(WHOも区別せず総量で評価)
日本人の実態と健康への影響
日本人の平均摂取量:
総エネルギーの約0.3%(WHO目標の1%未満)
食品安全委員会(2012年評価):
通常の食生活では健康への影響は小さい
ただし、加工食品(菓子パン、ドーナツ、揚げ物など)
を非常によく食べる人はもう少し多く摂る可能性があります。
結論:どっちを選べばいい?
今のマーガリン:
トランス脂肪酸はかなり減っているので、
昔のような「危険」イメージはほぼ過去のもの。
パッケージに「トランス脂肪酸低減」
「部分水素添加油脂不使用」と書いてあるものを選べばより安心。
バター:
トランス脂肪酸は天然由来ですが、
量はマーガリンより多い傾向。
飽和脂肪酸とコレステロールが多い点は変わらず。
どちらも「適量」なら問題なし。
1日数gのトランス脂肪酸ならWHO基準内です。
最終的なアドバイス
結局、「今のマーガリンは昔より安全」も
「バターのほうがトランス脂肪酸が多い」も両方正しいのが現状です。
極端にどちらかを避けるより、
全体の脂質バランスを見て、加工食品の食べ過ぎに気をつけるのが一番現実的です。

コメント
トランス脂肪酸とは何ですか?
どんな感じで体に悪さをしますか?
トランス脂肪酸は、
植物油や動物脂肪が加工される際
に生じる不飽和脂肪酸の一種です。
特に、液体の植物油が部分的に水素を加えて
固形に変えられる「部分水素化」という過程で生成されます。
これがトランス脂肪酸です。
自然界にも少量は存在しますが、
加工食品に含まれるトランス脂肪酸は人工的に作られたものです。
トランス脂肪酸が体に悪影響を与える理由
◆コレステロールのバランスを崩す
トランス脂肪酸は、悪玉コレステロール(LDL)を増やし、
善玉コレステロール(HDL)を減らす作用があります。
このため、血液中のコレステロール値が悪化し、
動脈硬化などのリスクが高まります。
◆心臓病や脳卒中のリスク:
LDLが増えることで、血管内に
コレステロールがたまり、
動脈硬化を引き起こしやすくなります。
これが心臓病や脳卒中などの
リスクを高める原因となります。
◆炎症を引き起こす:
トランス脂肪酸は、体内で炎症を引き起こし、
さまざまな慢性疾患(例:糖尿病、関節炎など)
のリスクを増加させるとされています。
◆インスリン抵抗性の悪化:
トランス脂肪酸は、体がインスリンに
対する反応を弱める(インスリン抵抗性を高める)
ことがあり、これが2型糖尿病のリスクを高めます。
主に含まれる食品
トランス脂肪酸は、
特に加工食品やファーストフードに多く含まれています。
例えば、揚げ物やお菓子、
マーガリン、クッキーやケーキなどのスナック類が代表的です。
現在、トランス脂肪酸の摂取量を減らすため、
各国では食品業界に規制を設けたり、
トランス脂肪酸の使用を減らす動きが進んでいます。
しかし、まだ完全に排除されていない場合もあるので、
食べ物の成分表示を確認することが大切です。
俺は塗りたくっちゃうから
ダメや….