例えば、有名人ですとダウンタウンの松本人志氏や
ハウンド・ドックの大友康平氏です。
YouTubeやSNS等では、
「大人になっても軟骨は成長するから鼻だけ大きくなる人が居る」
とコメントする人を見たことがあります。
これは本当でしょうか?
それか他に原因はあるのですか?
A: 大人になってから鼻が「成長する」
という表現は厳密には正しくないものの、
加齢に伴って鼻のサイズや形状が物理的に変化し、
「明らかに大きくなった」と感じられるケースは確かに存在します。
特に、松本人志さん(1963年生まれ、現在61歳)や
大友康平さん(1956年生まれ、現在69歳)のような有名人では、
若い頃と比べて鼻が目立つようになった印象が強いですよね。
この現象について、医学的・科学的な観点から詳しく解説します。
1. 軟骨の成長は大人で止まるのか?変形や肥厚の可能性
人間の骨格は、成長期(通常10代後半まで)に
骨端線(成長板)が閉じることで成長が止まります。
鼻の上部は鼻骨という硬い骨でできていますが、
鼻先や側面は軟骨(鼻翼軟骨や鼻中隔軟骨)で構成されており、
軟骨は骨とは異なる性質を持っています。
軟骨は柔軟性があり、
生涯にわたって微妙な変化を続ける可能性があります。
一般的に、軟骨細胞の分裂による
「成長」は成長期以降にほぼ停止します。
しかし、最近の研究では、
加齢とともに軟骨の代謝が変化し、
コラーゲンやプロテオグリカン(軟骨を構成する主要成分)
のバランスが崩れることがわかっています。
この結果、軟骨が新たに増えるわけではないものの、
既存の軟骨が変形したり肥厚(厚みを増す)したりすることがあります。
例えば、鼻翼軟骨が加齢で広がったり、
鼻中隔軟骨がわずかに厚みを増したりすることで、
鼻全体のボリュームが大きく見えるのです。
YouTubeやSNSで見たという
「軟骨は成長するから」というコメントは、
この点を誤解したものかもしれません。
厳密には「成長」ではなく「変形」や
「老化による変化」ですが、結果として
鼻のサイズが微増する可能性は否定できません。
2. 加齢による鼻骨の変化とその影響
鼻の構造は軟骨だけでなく、
鼻骨にも支えられています。
鼻骨は鼻の上部を形成する硬い骨ですが、
加齢に伴って骨密度が低下する
(骨粗しょう症の初期段階など)ことで、
微妙に萎縮したり形状が変化したりすることがあります。
例えば、鼻骨の先端部分がわずかに縮小すると、
軟骨を支える力が弱まり、鼻全体が広がったように見える、
あるいは実際に広がる可能性があります。
この骨の変化が軟骨の位置や形状に影響を与え、
鼻が「大きくなった」と感じられる要因の一つになります。
特に、松本人志さんのように筋トレにより
顔がシャープになりつつ→鼻が目立つケースでは、
骨と軟骨のバランスの変化が関係しているかもしれません。
3. 皮膚と脂肪組織の老化が鼻に与える影響
加齢による変化は、軟骨や骨だけでなく、
皮膚や脂肪組織にも及びます。
人間の皮膚は、20代をピークにコラーゲンやエラスチンが減少し、
40代以降になると弾力性が顕著に低下します。
鼻の皮膚がたるむと、鼻先が下に下がったり(鼻翼の垂れ下がり)、
鼻の幅が広がったように見えたりします。
また、顔全体の脂肪が減少する
(特に頬や顎の部分)ことで、
相対的に鼻が目立つようになる効果もあります。
さらに、鼻周辺の脂肪が再配置されることで、
鼻の輪郭が強調される場合も。
例えば、大友康平さんのように年齢を重ねて顔の脂肪が減った場合、
鼻の存在感が増すのはこの影響が大きいかもしれません。
このような変化は「成長」とは異なりますが、
鼻の見た目が物理的に大きくなる一因です。
4. 遺伝的要因と個体差
鼻の形や大きさは遺伝に強く影響されます。
元々鼻の軟骨が厚い人や、
鼻骨がしっかりした構造の人では、
加齢による変化がより顕著に現れることがあります。
松本人志さんや大友康平さんの場合、
若い頃から個性的な顔立ちが特徴でしたが、
加齢によってその特徴がさらに強調された可能性があります。
例えば、軟骨が変形しやすい遺伝的傾向を持つ人は、
鼻が大きくなる変化が目立ちやすいと言えます。
5. 生活習慣や外力による影響
鼻の変化には、生活習慣も関与する可能性があります。
例えば、長年鼻を強くこする癖がある人は、
軟骨や皮膚に物理的なストレスがかかり、形状が変化しやすくなります。
また、うつ伏せで寝る習慣や
顔を圧迫する姿勢が続くと、鼻に微妙な変形が生じることも考えられます。
さらに、過度な飲酒や喫煙は血流を悪化させ、
皮膚や軟骨の老化を加速させるため、
鼻の変化を助長する可能性があります。
芸能人の場合、公の場での長時間労働や
ストレスも影響しているかもしれません。
松本人志さんや大友康平さんは、
長年テレビやステージで活躍してきたため、
こうした生活習慣の積み重ねが鼻の変化に寄与した可能性も否定できません。
6. 科学的データと観察の裏付け
加齢による顔面の変化を追跡した研究
(例えば、3D顔スキャンを使用した調査)によると、
鼻の幅や長さは中年以降(40代〜50代)
に平均で数ミリ程度増加する傾向があります。
これは、軟骨の変形、骨の萎縮、
皮膚のたるみが複合的に作用した結果です。
特に男性では、ホルモンバランスの変化
(テストステロンの減少など)が皮膚や軟骨に影響を与え、
鼻の形状が変化しやすいとされています。
松本人志さん(61歳)や大友康平さん(69歳)は、
この年齢層に該当し、長年のキャリアで顔立ちが変化してきた時期とも一致します。
若い頃の写真と比べると、鼻のボリュームや存在感が増しているのは、
こうした科学的背景が関係していると考えられます。
7. 見え方の増幅:カメラや照明の影響
最後に、芸能人特有の要因として、
カメラアングルや照明、メイクの影響も無視できません。
テレビやSNSの映像では、特定の角度や光の当たり方で鼻が強調されることがあります。
しかし、これだけでは「明らかに大きくなった」
という印象を説明しきれず、やはり物理的な変化が主因と考えられます。
結論
なぜ鼻が「明らかに大きくなった」と感じるのか?
大人になって鼻が「成長する」というより、
加齢による軟骨の変形・肥厚、鼻骨の萎縮、
皮膚と脂肪の変化が複合的に作用し、
鼻のサイズや形状が物理的に変化することが原因です。
具体的には…
軟骨の変形・肥厚:
加齢で軟骨が厚みを増したり広がったりする。
鼻骨の変化:
骨密度低下でサポートが弱まり、鼻が広がる。
皮膚と脂肪の老化:
たるみや脂肪減少で鼻が目立つ。
遺伝と生活習慣:
体質や癖が変化を加速。
科学的証拠:
鼻の幅や長さが中年以降に数ミリ増加する傾向あり。
松本人志さんや大友康平さんの場合、
これらの要因が重なり、若い頃と比べて鼻が
「明らかに大きくなった」と感じられるのでしょう。
「軟骨が成長する」というSNSのコメントは不正確ですが、
結果として鼻が大きくなる変化が起こることは事実です。
この説明で、納得いただけるでしょうか?


コメント