天王星、海王星、冥王星は惑星ですか?
昔はそう教わりましたが、
途中で天王星と冥王星の順番が入れ替わった時もありました。
子供の頃は水金地火木土天海冥と語呂で覚えていたものです。
(すいきんちかもくどってんかいめい)
そして、最近、ショート動画で冥王星が除外されたとも聞きました。
現在はどれが正解とされているのでしょうか?

子供の頃に「水金地火木土天海冥」
と語呂で覚えたのは懐かしいですね。
太陽系の惑星の分類については、
科学の進展や定義の変更により、過去と現在で異なる点があります。
以下に現在の状況をわかりやすく整理します。
現在の太陽系の惑星
国際天文学連合(IAU)は
2006年に「惑星」の定義を以下のように定めました。
2. 自身の重力でほぼ球形である。
3. 軌道上の他の天体を排除している(軌道を「掃除」している)。
この定義に基づき、
太陽系の惑星は以下の8つとされています。
水星(Mercury)
金星(Venus)
地球(Earth)
火星(Mars)
木星(Jupiter)
土星(Saturn)
天王星(Uranus)
海王星(Neptune)
冥王星について
冥王星(Pluto)は、かつて9番目の惑星として
「水金地火木土天海冥」の語呂に含まれていましたが、
2006年のIAUの決定により「準惑星(dwarf planet)」に再分類されました。
理由は、冥王星が3番目の基準
(軌道上の他の天体を排除)を満たさないためです。
冥王星はカイパーベルトと呼ばれる領域にあり、
同様の大きさの天体(例:エリスなど)と軌道を共有しています。
現在、冥王星は惑星ではなく、準惑星として分類されています。
ほかの準惑星には、セレス、エリス、ハウメア、マケマケなどがあります。
天王星と冥王星の順番の入れ替わりについて
ご指摘の「天王星と冥王星の順番が入れ替わった」というのは、
1979年から1999年までの期間を指している可能性があります。
この期間、冥王星の楕円軌道が太陽に近づき、
一時的に天王星より内側(太陽に近い位置)を公転していました。
そのため、一部の教科書や資料で順番が入れ替わって記載されたことがありました。

しかし、冥王星の軌道は非常に楕円形で、
通常は天王星や海王星よりも遠くにあります。
現在は軌道の距離に基づく順番(水金地火木土天海)で惑星を並べるのが標準です。
最近の状況(2025年9月時点)
ショート動画で「冥王星が除外された」
と聞いたのは、2006年のIAUの決定を反映したものです。
この決定は現在も有効で、冥王星は惑星ではなく準惑星とされています。
一部で「冥王星を再び惑星にすべき」
との議論や意見がありますが、公式には準惑星のままです。
科学界では、惑星の定義や冥王星の分類について
引き続き議論されることがありますが、一般的な教育や公式な分類では8惑星が標準です。
子供の頃の語呂「水金地火木土天海冥」
この語呂は、冥王星が惑星とされていた
時代(2006年以前)に広く使われていました。
現在は冥王星が準惑星に再分類されたため、
語呂としては「水金地火木土天海」で終わるのが正確です。
ただし、懐かしさや教育的文脈で「冥」を含めることもあります。
結論
*現在の正しい惑星*
水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星の8つ。
*冥王星*
準惑星であり、惑星には含まれません。
*天王星と冥王星の順番*
一時的な軌道の関係で順番が入れ替わった時期がありましたが、
現在は太陽からの平均距離に基づき、天王星→海王星の順です。
もしお子さんに教える場合や簡潔に覚えるなら、
「水金地火木土天海」の8惑星をベースに、
冥王星は「準惑星」として補足説明するのが良いでしょう。


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