「オートダビング版」という文字が
動画下に書いてあることがあります。
これはどのような意味でしょうか?
動画をパクったってことですか?
詳しく分かりやすく教えてください。

「オートダビング版」とは?
YouTubeの「オートダビング版」とは、
動画の音声をAI技術を使って自動的に別の言語に翻訳し、
合成音声で吹き替えたバージョンのことを指します。
これは、動画の内容を世界中の視聴者が
自分の母国語で楽しめるようにするためのYouTubeの新機能です。

2024年12月に正式に発表され、
2025年4月からYouTubeパートナープログラム
に参加する多くのクリエイターに開放されています。
簡単に言うと、例えば英語で話している動画を
AIが自動で日本語に翻訳し、日本語の音声で再生できるようにする機能です。
この機能により、視聴者は字幕を読むことなく、
母国語の音声で動画の内容を理解できます。
「動画をパクった」という意味ではありません
オートダビングは、
元の動画の内容をそのまま使い、
音声だけをAIで翻訳・吹き替えしたものです。

マジかよ。。昭和世代は
ダビング=コピーの意味だよ。

ダビングはダビングだ!
と思っていたら全然違った。
時代遅れの俺たち…
動画そのものがコピーされたり盗まれたりするわけではなく、
YouTubeが提供する公式の機能を使って、
元のクリエイターの動画を多言語で視聴しやすくするためのものです。
クリエイターがこの機能を有効にしている場合に適用されます。
オートダビング版の主な特徴
自動翻訳と音声合成
YouTubeのAIが動画の音声を解析し、
テキストに変換した後、それを別の言語に翻訳します。
その後、合成音声(AIが生成した声)
を使って、翻訳された内容を吹き替えます。
例えば、日本語の動画を英語やスペイン語に、
英語の動画を日本語やフランス語に自動で吹き替えることが可能です。
多言語対応
2025年4月時点では、
英語、日本語、フランス語、ドイツ語、
ヒンディー語、インドネシア語、イタリア語、
ポルトガル語、スペイン語など、主要な言語に対応しています。
今後、さらに多くの言語が追加される予定です。
英語以外の言語の動画は、
まず英語に翻訳されることが多いですが、
日本語から英語、英語から日本語の翻訳も可能です。

視聴者の選択肢
視聴者は動画の設定メニュー(歯車アイコン)から
「音声トラック」を選び、元の音声と
オートダビングされた音声を自由に切り替えることができます。
動画の概要欄には「オートダビング版」や
「いくつかの言語の音声トラックが自動生成されました」
といった表記があり、どの動画がこの機能に対応しているかが分かります。
クリエイターの設定
動画の投稿者がYouTube Studioで
オートダビング機能を有効にしている場合、
自動で吹き替え音声が生成されます。
クリエイターは生成された音声を公開前に確認したり、
非公開・削除したりすることも可能です。
一部のクリエイターは、
国際的な視聴者を増やすためにこの機能を積極的に利用しています。
BGMや効果音の保持
一部の動画では、話者の声だけを翻訳・吹き替えし、
背景音楽や効果音はそのまま残す技術が使われています。
これにより、動画の雰囲気を損なわずに視聴できることがあります。
オートダビング版の見分け方
オートダビング版の動画は以下のような特徴で分かります。
検索結果や関連動画
動画のサムネイルやタイトル下に
「オートダビング版」と表示される。
概要欄
動画の説明欄に「オートダビング」
や「自動生成された音声トラック」といった記載がある。
設定メニュー
動画再生中に歯車アイコンをクリックすると、
「音声トラック」の選択肢が表示され、複数の言語が選べる場合があります。
音声の特徴
AI生成の音声は、プロの声優に比べると
やや機械的だったり、早口になったりすることがあり、
違和感を感じる場合もあります。
メリットとデメリット
メリット
視聴者にとって
字幕を読む必要がなく、母国語で動画を気軽に楽しめる。
言語の壁がなくなり、海外のコンテンツにアクセスしやすくなる。
視覚障碍者や字幕を読むのが苦手な人、ながら視聴をする人にも便利。
クリエイターにとって
翻訳や吹き替えの手間なく、国際的な視聴者層にリーチできる。
視聴者数や再生回数の増加が期待でき、収益アップにつながる可能性がある。
デメリット
翻訳の精度
AIによる翻訳は完璧ではなく、
誤訳や不自然な表現が発生することがあります。
特に専門用語や文化的ニュアンス、ユーモアは伝わりにくい場合があります。
音声の自然さ
合成音声はプロの声優に比べると
抑揚や感情が不十分で、機械的だと感じられることがあります。
視聴者の不満
一部の視聴者は、元の音声を聞きたいのに
勝手にオートダビング版が再生されることに不満を感じています。
Xの投稿でも「機械音声がカスすぎる」
「勝手に翻訳されるのをやめてほしい」といった声が見られます。
言語の誤判定
動画内で英語の専門用語が多い場合、
AIが動画全体を英語と誤判定し、
意図しない吹き替えが適用されることがあります。
「勝手にオートダビングされる」場合の対処法
オートダビング版が意図せず再生される場合、
以下の方法で元の音声に戻せます。
音声トラックの変更
動画再生中に歯車アイコンをクリック/タップ。
「音声トラック」メニューから「日本語(オリジナル)」や元の言語を選択。
スマホアプリでは、画面をタップして歯車アイコンから同様に操作可能。
字幕を活用
オートダビングの音声に違和感がある場合、
設定から「字幕」→「自動翻訳」→「日本語」を選ぶと、
元の音声を聞きながら日本語字幕を表示できます。
視聴者側の設定制限
2025年5月時点では、視聴者が
オートダビング機能を完全にオフにする設定はありません。
ただし、動画ごとに音声トラックを切り替えることで対処可能です。
注意:まれに、音声トラックに
日本語がなく英語のみの場合があります。
この場合は、クリエイターが日本語の
音声トラックを生成していない可能性があります。
解決策としては、別の動画を試すか、字幕機能を活用してください。
自分の動画をオートダビング設定できないけど?
YPPに参加済みか確認してください。
未参加の場合、条件(登録者1,000人、過去12か月で4,000時間再生)
を満たさなければいけません。
じゃぁすごく不利じゃん。
はじめから稼いでいる人が
更に使える機能が増えるとかズルいじゃん。
確かに、YPP(YouTubeパートナープログラム)
参加者だけがオートダビング機能を使えるのは、
収益化していないクリエイターにとって不利に感じます。
「稼いでる人がさらに有利になるなんてズルい!」って思うのは自然な反応です。
ここでは、なぜYouTubeがこうしてるのか、
不利をどうやってカバーできるか、
そしてオートダビングを使えるようになる具体的な手順を、
PCでの操作を前提に簡潔に説明します。
2025年4月時点の情報
なぜYPP(YouTubeパートナープログラム)参加者限定?
ズルいと感じる理由を整理。
YouTubeがオートダビングをYPP参加者に限定してる背景
オートダビングはAIで音声を解析・翻訳するので、
YouTubeのサーバーに大きな負担がかかる。
リソースを優先的に「収益を生むクリエイター」に割り当ててる。
収益化インセンティブ
YouTubeはクリエイターにYPP参加を促したい。
オートダビングで多言語対応→視聴者増→再生回数&収益アップ
の流れを作って、プラットフォーム全体の収益を上げようとしてる。
YPP参加者はYouTubeのポリシーを守ってる人が多く、
不適切な動画にオートダビングが使われるリスクを減らせる。


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