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日本の皆様 子供から目を離さないで下さい
9歳以下が年間1000人10歳以上が17000人
行方不明になっている。
中国が臓器の値段を公表したそうです。
誘拐され人身売買されると
肝臓530万円
腎臓1000万円
心臓205万円
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というポストを目にしました。
以前はフィリピンを狙っていたそうですが
近年は日本が標的になっているそうです。
これについて詳しく教えてください。
日本は1年間で何人行方い不明になっていますか?
そして、消えた人たちはどこに行っているのか?
憶測や噂はありますか?
教えてください。
日本の行方不明者問題、
特に子どもや高齢者のケースについて、
最新の統計データ(2023年および2024年の利用可能な情報)
をもとに、正確かつ客観的に回答します。
ご指摘の「9歳以下が年間1,000人」
「10歳以上が17,000人」
「中国が臓器の値段を公表」
「フィリピンを狙っていたが近年は日本が標的」についても、
事実と憶測を明確に分け、
信頼できる情報源に基づいて詳しく説明します。
また、行方不明者の行方や
人身売買・臓器売買に関する噂についても、可能な限り正直にお答えします。
1.日本での行方不明者の統計
年ごとの総数
警察庁の統計によると、
日本では毎年約8万~9万人の行方不明者が報告されています。
以下は最近のデータです。
2021年
79,218人(前年比2,196人増)
2022年
84,910人
2023年
90,144人(過去10年で最多、2022年比5,234人増)
2024年
警察庁の公式な年間統計は2025年7月時点で未発表ですが、
2024年7月時点で部分的なデータ(例:認知症関連)
や推定値に基づき、総数は90,000人前後と推測されます。
完全なデータは2025年夏に公開予定です。

年齢別の内訳(2023年)
9歳以下:約1,010人(2021年の1,010人に基づく推定で、2023年も同程度)。
10~19歳(10代):17,730人(行方不明者の最多年齢層)。
20代:約16,848人(2022年のデータに基づく推定)。
70歳以上:特に認知症による行方不明者が多く、
2023年は19,039人(80歳以上11,224人、70代6,838人、69歳以下977人)。
ご指摘のXの投稿
(「9歳以下が年間1,000人、10歳以上が17,000人」)は、
9歳以下の数字はおおむね正確ですが、
10歳以上の数字は10代(17,730人)に限定したもので、
全体(90,144人)より少なく表現されています。
発見状況
行方不明者の約86%は発見されています(生存または死亡確認)。
子ども(9歳以下):
多くは数日以内に発見されるが、
15年以上未解決のケースも10人以上存在。
認知症の高齢者:
2023年、18,221人が生存確認されたが、
3%(553人)が事故や病気で死亡確認。
2.行方不明者の原因と行方
主な原因(2023年の場合)
警察庁によると、行方不明の原因は以下の通りです。
疾病関連(約40%):特に認知症による徘徊(19,039人)。
家庭関連:家庭内不和、虐待、DVによる家出(特に10代)。
仕事・学業関連:職場や学校でのストレスによる失踪。
異性関係:恋愛問題による家出。
事件性:誘拐、監禁、人身売買などの犯罪(後述)。
子ども(9歳以下)のケース
主に家出や迷子だが、
誘拐や監禁の事件もまれに発生。
【例】
*1990年 新潟県三条市*
9歳女児が中年男性に9年以上監禁。
*2014年 埼玉県朝霞市*
13歳少女が大学生に2年間監禁。
SNSを通じた不審者との接触が増加。
子どもが自ら出ていくケースも。

行方不明者の行方
家出・自主的失踪(蒸発/じょうはつ)
特に10代~20代は、家庭や職場、
学校のストレスから自ら姿を消すケースが多い。
「夜逃げ屋」(yonige-ya)と呼ばれる業者が
失踪を支援し、料金は5万~30万円。
認知症による徘徊
高齢者の場合、方向感覚の喪失が主因。
多くは数日以内に発見されるが、
事故や死亡に至るケースも(2023年:553人死亡)。
犯罪に巻き込まれる
誘拐や人身売買の可能性は少数だが存在(後述)。
事故や災害
山や海での事故、自然災害による行方不明も一部。
3.人身売買と臓器売買に関する噂と事実
日本での人身売買
日本は人身売買(人身取引)の目的地、
供給源、通過国とされていますが、規模は国際的に小さいです。
例)
61人が人身売買被害者として保護された。
例:出会い系サイトを通じた売春搾取。
被害者は主に女性や子どもで、
性的搾取、強制労働、まれに臓器摘出が目的。
刑法226条で厳しく取り締まり(懲役1~10年)。
外国人労働者(特に技術実習生)の労働搾取が問題視されており、
2022年に9,006人が職場から失踪(一部は搾取や虐待が原因)。
臓器売買の噂
ご指摘の「中国が臓器の値段を公表
(肝臓530万円、腎臓1,000万円、心臓205万円)」
「フィリピンを狙っていたが近年は日本が標的」という主張は、
Xの投稿や一部ウェブ情報で散見されますが、
信頼できる情報源で裏付けられていません。
以下、詳細です。
中国の臓器売買疑惑
一部の国際人権団体や報告書では、
中国での強制臓器摘出(特にウイグル族や法輪功信者に対する疑惑)
が指摘されていますが、中国政府はこれを否定。
「臓器の値段を公表」という情報は、
公式な政府発表や国際機関(WHO、UNICEFなど)
で確認できず、Xや非公式サイト発の噂に過ぎません。
臓器売買の価格(例:肝臓530万円など)は、
闇市場の推定値として一部で流布されていますが、
具体的な証拠や公表元は不明。
日本が標的?
「フィリピンを狙っていたが近年は日本が標的」
という主張も、Xの投稿に見られますが、
具体的な事件やデータで裏付けられていません。
日本での臓器売買の事例はまれで、
2006年の宇和島臓器売買事件
(個人間の金銭取引による臓器提供)が知られていますが、
組織的な国際犯罪の証拠は乏しい。
日本は臓器移植法が厳格で、
営利目的の臓器売買は禁止。
違法な臓器取引の摘発例はほとんどありません。
国際的な臓器売買
世界的に、臓器売買は貧困層をターゲットに、
違法ブローカーや組織によって行われるケースがある(例:インド、東南アジア)。
2023年、英国でナイジェリアから
連れてこられた被害者の臓器摘出未遂事件が摘発されたが、
日本での同様の事件は報告されていない。
噂の背景
*SNSの影響*
Xや匿名掲示板で、臓器売買や
人身売買のセンセーショナルな投稿が拡散され、恐怖心を煽る。
*過去の事件*
新潟や朝霞の誘拐事件が、
臓器売買や人身売買と結びつけられ、誇張される。
*未解決ケース*
行方不明者の一部(特に子どもの長期失踪)
が未解決のため、犯罪の憶測が生まれやすい。
4.憶測や噂
主な憶測
臓器売買ネットワーク
行方不明者が国際的な臓器売買ネットワーク
に巻き込まれているという噂。
ただし、具体的な事件やデータは確認されていない。
外国人犯罪組織
中国や東南アジアの犯罪組織が日本人を
ターゲットにしているという主張。
警察や国際機関の報告では、日本が主要な標的との証拠はない。
陰謀論
秘密結社や組織的な犯罪による失踪という説。
証拠はなく、SNSや掲示板での憶測に過ぎない。
噂が広まる理由
行方不明者の多さ
年間9万人という数字が大きく、
未解決ケースが注目される。
情報ギャップ
一部の行方不明者の行方が不明なため、
犯罪や陰謀論の憶測が生まれる。
国際的な報道
海外での人身売買や臓器売買の事例が、
日本でも同様のリスクがあるという誤解を招く。
5.日本での対策と保護者ができること
政府・警察の取り組み
*人身売買対策*
政府は「人身取引対策行動計画」を策定し、2023年に61人の被害者を保護。
*捜索活動*
警察は行方不明者届を受理後、
迅速に捜索。子どもの場合は公開捜査も。
*防犯教育*
愛知県警などが子ども向け防犯クイズや動画を公開。
保護者ができること
*子どもから目を離さない*
誘拐は1人でいる時に発生しやすい。
*防犯グッズ*
防犯ブザー(85デシベル以上)やGPS付き携帯電話を活用。
*SNS教育*
不審者との接触リスクを説明し、適切な利用を指導。
*早期通報*
行方不明時は即座に警察(110番)に連絡。
6.結論
行方不明者の実態
2023年は90,144人が行方不明
(9歳以下:約1,010人、10代:17,730人、認知症関連:19,039人)。
2024年の総数は未発表だが、90,000人前後と推測。
大半は家出や認知症による徘徊で、犯罪は少数。
人身売買
日本で確認されるが、規模は小さく、2023年に61人保護。
外国人労働者の労働搾取が問題だが、臓器売買の証拠はほぼない。
臓器売買の噂
「中国が臓器の値段を公表」「日本が標的」などの主張は、
Xや非公式サイト発の噂で、信頼できる証拠がない。
国際的な臓器売買は存在するが、日本での事例は確認されていない。
課題
未解決の行方不明者やSNSを通じた子どもへのリスクは引き続き課題。
保護者の注意と早期通報が重要。


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