結婚=幸せとして考えられてきました。
しかしながら、現代ではスマホから始まり
1人でも楽しく生きられることが可能になったと感じます。
とあるアンケートでは、近年の若者は
結婚をしなくても幸福感を得られるとして、
恋愛がむしろ面倒と考える人増えたようです。
そこで質問です。
このように結婚に興味が無い人は
どのくらいの割合が居るのでしょうか?
世に出ているアンケート等を集計して教えてください。

A.日本における若者の結婚に対する
興味の低下と、幸福観の変化について、
最新のデータやアンケートを基に解説します。
以下では、質問のポイントである
「結婚に興味がない人の割合」と
「昔と現代の幸せの考え方の比較」を、
可能な限り簡潔かつ包括的にまとめます。
1. 結婚に興味がない若者の割合
近年のアンケートや調査から、
若者の結婚に対する関心が低下していることが明らかになっています。
以下は具体的なデータです。
内閣府調査(令和3年度、2021年)
「結婚に縛られたくない・自由でいたい」
を理由に結婚したくないと回答した割合
20~39歳:48.9%
40~69歳:60.7%
この調査では、独身女性の37.0%(20~39歳)、
独身男性の44.1%(40~69歳)が「結婚に興味がない」と回答しており、
特に若い世代で結婚を優先しない傾向が顕著です。
ゼクシィ調査(2022年)
未婚者を対象に「いずれ結婚したい」と回答した割合は、
男性58.6%、女性88.9%でした。
逆に言えば、結婚に興味がない(またはどちらとも言えない)
割合は男性約41.4%、女性約11.1%となります。
特に男性で結婚への関心が低いことがわかります。
ドコモ調査(2023年)
未婚者を対象に「結婚願望はありますか?」と質問したところ、
「ある」と答えたのは31.9%で、
「ない」「どちらとも言えない」が68.2%でした。
この結果は、若者の過半数が結婚に積極的でないことを示しています。
読売新聞オンライン(2022年)
男性の25%、女性の16%が
「生涯未婚」を選択すると推定されています。
この背景には、「必要ないからしない」人が増えていることが指摘されています。
NHK「日本人の意識」調査(1973年~平成時代)
結婚を「必ずしも必要ではない」
と考える人が平成時代に増加し、
70%近くに達したと報告されています。
まとめ
これらの調査を総合すると、
若者の約30~50%が結婚に興味がない、
または結婚を優先しないと考えていることがわかります。
特に男性や20~30代の若者でこの傾向が強く、
女性は比較的結婚願望を持つ割合が高いものの、
全体として結婚への関心は低下しています。
2. 昔と現代の幸せの考え方の比較
昭和世代と現代の若者の幸せ観は、
社会環境や価値観の変化により大きく異なります。
以下に、過去と現在の違いを整理します。
昭和世代(~1980年代)の幸せ観
結婚=幸せの規範
かつての日本では「皆婚規範」が強く、
結婚は人生の必須条件とされ、
特別な理由がない限り結婚することが一般的でした(厚生労働省)。
結婚は経済的安定や社会的な地位の確立、
子育てを通じた幸福の象徴とされ、
「結婚しない=不幸」という意識が根強かった。
社会的圧力
特に女性は20代で結婚することが期待され、
30歳を過ぎると「行き遅れ」と見なされる風潮がありました。
男性も家庭を持つことが「一人前」とされる価値観が主流でした。
幸福の基準
家族形成や地域社会とのつながり、
安定した仕事が幸福の中心でした。
物質的な豊かさや「マイホーム」「核家族」
といったライフスタイルが理想とされました。
現代(2000年代~2025年)の幸せ観
個人主義の台頭
現代の若者は「結婚こそが幸福」
という考えに反対する割合が増加しています。
2000~2010年の調査では、
結婚を幸福の条件としない人が増えたことが確認されています(日本総合社会調査)。
Z世代(1990年代中盤~2000年代生まれ)は、
キャリアや趣味、自己実現を優先し、
結婚や子育てを「人生のゴール」
と見なさない人が約3割に上ります(PR TIMES調査、2023年)。
テクノロジーとライフスタイルの変化
スマートフォンやSNSの普及により、
1人でもエンターテインメントや社会的な
つながりを確保できるようになりました。
オンラインでの自己表現やコミュニティ参加が、
従来の家族や結婚に代わる幸福の源泉となっています。
自由と制約の意識
結婚に対する最大の懸念として
「自由の制約」が挙げられることが多く、
特に若者は結婚や子育てによる責任や
経済的負担を避けたいと考えています(BGU調査、2022年)。
例えば、「結婚は損」「育児は損」と感じ、
個人の自由や楽しいライフスタイルを
優先する価値観が広がっています。
経済的要因
非正規雇用の増加や収入の不安定さが、
結婚や家庭を持つことへのハードルを上げています。
「恋愛や結婚は面倒」と感じる背景には、
経済的・精神的な余裕の欠如も影響しています(東洋経済オンライン)。
多様な幸福の定義
現代では、結婚以外にも「自己実現」
「趣味の充実」「友人との時間」「ペットとの生活」など、
幸福の形が多様化しています。
Z世代の調査では、
個人の「自分らしい幸せ」を重視する傾向が強く、
結婚や子育ては選択肢の一つにすぎないとされています(LEC調査)。
データによる比較
未婚率の推移
1980年代では20代後半の男性の約50%、
女性の約70%が結婚していましたが、
現在は同世代のほとんどが未婚です(日本総研)。
生涯未婚率は2015年時点で
男性23%、女性14%、2030年には男性33%、
女性25%に上昇すると予測されています(アクサ調査)。
結婚観の変化
1950~1995年の雑誌記事分析では、
結婚への「憧れ」が強く、条件
(経済力や家柄)が重視されていましたが、
現代では「自由」や「自己実現」が
重視されるようになりました(セレモニー研究所)。
幸福感の変化
慶應義塾大学の調査では、
幸福感は「人生満足度」や「心理学的特性」と関連し、
物質的な豊かさよりも自己肯定感や
自由な時間に重きが置かれる傾向が強まっています。
3. 考察:なぜ結婚への興味が低下したのか?
社会構造の変化
女性の社会進出や経済的自立が進み、
結婚が「生きるための手段」ではなくなった。
特に女性は、一人で生きていける時代になり、
恋愛や結婚の必要性が低下した(発言小町)。
価値観の多様化
結婚や家族以外の選択肢
(独身生活、DINKs、事実婚など)が受け入れられるようになり、
個人の幸福を追求する自由度が増した。
恋愛のハードル
ルッキズムやジェンダー規範への過敏な反応、
恋愛に伴う精神的な負担が、若者の恋愛離れを加速させている(産経ニュース)。
テクノロジーの影響
スマホやアプリによる仮想的なつながりが、
リアルな対人関係の代替として機能し、
恋愛や結婚への動機を弱めている。
4. 結論
結婚に興味がない割合
近年の調査では、
若者の30~50%が結婚に興味がない、
または結婚を必須と考えていません。
特に20~30代の男性でこの傾向が強く、
女性は比較的結婚願望を持つ人が多いものの、
全体として結婚への関心は低下しています。
幸せの考え方の変化
昭和世代では結婚が幸福の中心であり、
社会的規範として強く根付いていました。
一方、現代の若者は個人主義や自己実現を重視し、
結婚や家族形成を幸福の必須条件とせず、
自由や多様なライフスタイルを優先する傾向にあります。
この背景には、経済的要因、
テクノロジーの進化、女性の自立、価値観の多様化が影響しています。


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