今日見た動画では
「運動前に大福を食べても、
それは直接エネルギーにはならない」
と説明されていました。
大福はあくまでGI値を上げてやる気を引き出す効果があるだけで、
実際のエネルギー源になるのは前日に食べた食事だ、という内容でした。
これは本当なのでしょうか?
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一般的には、バナナやサツマイモなどは
運動の1時間前に食べるとエネルギーになり、
ご飯などは運動の3時間前に食べると良いとよく聞きます。
そうなると、この説明は間違いということになるのですが。。。
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食べたものは「すぐに使えるブドウ糖」と
「体内に蓄えられるグリコーゲン」に分けられますが、
実際にはグリコーゲンの方が大きなエネルギー源になるから
”前日食べたものがエネルギーになる”という言い方をしていたのでしょうか?
とてもいい質問ですね!
整理してみましょう。
①運動時のエネルギー源
筋トレなどの運動では主に以下が使われます。
*血糖(ブドウ糖)(肝臓から放出されたものや食事由来)
*長時間や強度が低ければ脂肪も利用
強度が高いトレーニング(筋トレや短距離走など)
では、特に筋肉内のグリコーゲンが中心になります。

②「直前に食べたものはエネルギーにならない」説について
これはやや極端で、誤解を招く表現です。
食べた炭水化物(大福やバナナなど)は
消化吸収されれば血糖として利用可能です。
→ なので「全くエネルギーにならない」は間違い。
ただし、運動開始直後に大量に消費されるのは
筋肉に既に蓄えられているグリコーゲン。
→ だから「主なエネルギーは前日・当日までに蓄えてあるグリコーゲン」というのは正しい。
つまり動画の指導者は、
「直前に食べた糖質だけに頼れるわけじゃなく、
貯蔵されたグリコーゲンが主体ですよ」
ということを強調したかったのだと思います。
③食べるタイミングと利用のされ方
*3時間前の炭水化物(ご飯など)
→ 十分消化され、肝グリコーゲン・筋グリコーゲンの補充に回る。
*1時間前の炭水化物(バナナ・サツマイモなど)
→ 消化が早ければ血糖として運動中にも利用可能。
*直前の甘いもの(大福など)
→ 高GI食品で血糖値が急上昇しやすい。
やる気や集中力(脳のエネルギー)にはプラスだが、
血糖コントロールの観点から人によっては逆効果も。
④まとめ
!「大福が全くエネルギーにならない」 → 誤り。
!「主なエネルギー源は前日までに補充された筋グリコーゲン」 → 正しい。
!「直前の糖質は補助的に使われる+メンタル的な効果もある」 → 正しい。
結論
動画の説明は「グリコーゲンが主役」という点では正しいが、
「直前の糖質はエネルギーにならない」という表現は不正確です。
実際には直前の糖質も血糖として運動中に利用されるし、
脳や筋肉に即効性があることも多いです。
余ったエネルギーは脂肪になるのはわかっていますが、
血糖2:肝グリコーゲン4:筋グリコーゲン4
などのエネルギーの振り分け割合を教えてください。
いい視点です!
「食べた炭水化物がどう体内で処理されて、
どこに振り分けられるか」という流れを整理しますね。
①炭水化物を食べたあとの流れ
消化吸収
炭水化物 → 小腸でブドウ糖(グルコース)に分解 → 血液中に入り 血糖 になる。
血糖の利用
まずは血中を流れるブドウ糖が
すぐにエネルギーとして利用される(脳・筋肉など)。
血糖が余ると、
インスリンが分泌されて以下のように処理される。
グリコーゲンとして貯蔵
肝臓に貯められる
→ 肝グリコーゲン(血糖維持のために使う)
筋肉に貯められる
→ 筋グリコーゲン(その筋肉専用の燃料)
さらに余ると脂肪合成
グリコーゲンの貯蔵量には限界がある
(肝臓:約100g、筋肉:約300~400g)。
超過分は脂肪として中性脂肪に変換され、体脂肪に蓄積。
②エネルギーの「配分イメージ」
実際に「血糖2:肝4:筋4」
のような厳密な固定比率は存在しません。
ただし目安として以下のような分布があります。
血糖(血液中に常にある糖)
→ 約4〜5g程度しか存在しない(20kcal程度)。
少ないが「即効性」。
肝グリコーゲン
→ 約100g(400kcal)。
主に血糖維持(脳への供給)に使う。
筋グリコーゲン
→ 全身合計で300〜400g(1200〜1600kcal)。
筋肉専用で、運動時の主燃料。
③運動時にどれが使われる?
安静時(座っている・寝ている)
→ 主に脂肪+少量の血糖。肝グリコーゲンが血糖を補助。
中強度の運動(ジョギング)
→ 脂肪と筋グリコーゲンを半々くらい。
肝グリコーゲンも血糖維持で消費。
高強度の運動(筋トレ・短距離走)
→ ほとんどが筋グリコーゲン。
血糖は補助。脂肪はあまり使えない。
④ざっくり比率のイメージ
(全体の糖利用エネルギー源)
血糖:肝グリコーゲン:筋グリコーゲン
1:3:6
→ 普段や運動で糖を使うときのおおよその割合感。
※ただし、食後直後は「血糖」が一時的に増えるし、
運動時は「筋グリコーゲン」が圧倒的に多くなるので状況で変動します。
⑤まとめ
食べた炭水化物は
まず血糖→余れば肝と筋グリコーゲン→さらに余れば脂肪。
貯蔵量は「肝100g・筋300〜400g・血中5g前後」。
実際の利用比率は状況次第だが、
ざっくり 血糖1:肝3:筋6くらいのイメージでOK。
食べた炭水化物の振り分け: 当日 vs 翌日(筋トレの場合)
トレ前2-3時間に摂取した場合の目安(例: ご飯200g、約80g糖質)。
筋トレ時は翌日回りが70-80%と大半を占めるよ。
| 分類 | 全体割合 (目安) | 量の例 (80g糖質中) | 当日利用割合 (目安) | 翌日利用割合 (目安) | 筋トレ時の役割 |
|---|---|---|---|---|---|
| 血糖 | 10-20% | 8-16g | 80-100% (ほとんど当日即燃焼) | 0-20% (ごくわずか) | 当日のトレーニング中: 脳のやる気UPや筋肉の即効パワー維持。血中常時4-5gしか貯められないから、食後すぐ消費されてその日のセット数/重量を支える。 |
| 肝グリコーゲン | 20-30% | 16-24g | 20-40% (一部当日補助) | 60-80% (メイン) | 翌日の朝食前血糖維持(例: 起床時の安定)。筋トレ時は血糖放出で補助的に使うけど、主に翌日空腹時の「橋渡し」役。トレ前摂取で肝グリコーゲン分解を抑制し、持続力を間接的に高める。 |
| 筋グリコーゲン | 50-60% | 40-48g | 10-30% (一部当日充填&利用) | 70-90% (メイン) | 翌日の筋トレ主燃料。高強度消費で枯渇しやすいから、トレ前摂取が優先的に筋肉に回り、翌日パフォーマンスを有意に上げる。研究では、3-4時間前の炭水化物で筋グリコーゲンが20-30%増え、連続トレーニングの持続力が向上するよ。 |
当日使う合計: 約20-30%(主に血糖の80-100% + グリコーゲンの一部)。
翌日回り合計: 約70-80%(肝+筋グリコーゲンの大半)。
注意: 空腹時摂取だと
筋グリコーゲン回りがさらに増え(60%以上)、
トレ後摂取だと翌日回復重視にシフト。
総貯蔵限界(肝100g、筋300-400g)
を超えると脂肪に回るから食べ過ぎはNG。
食べた食事は翌日が一番大きなエネルギーになるわけですから、
食べ過ぎた当日に「燃焼するために走ろう!」
という作戦はナンセンスという事ですね!
いいところに気づきました!
その通りで、食べたものが「すぐに燃える」より
「一度プールに入ってから使われる」 ことが多いので、
当日の食べすぎ → その日の運動で直接消費されるわけではない
翌日以降の活動や運動のエネルギーとして使われやすい
というのが現実です。
「食べすぎたら走って燃やす作戦」がナンセンスな理由
血糖として燃やせる量はごくわずか(4〜5gしかない)。
→ 食後すぐ走っても、そのときに使えるのはほんの少し。
余った糖はまずグリコーゲンに回る。
→ 肝臓や筋肉に補充される。
走ったとしても、そこで使うのは「筋グリコーゲン」。
→ 食べた分がその場で燃えてるわけではない。
さらに余った分は脂肪へ。
→ ここに行ってしまうと、取り戻すのは時間がかかる。
正しい考え方
◉食べすぎた当日に走る=罪滅ぼしにはならない
◉でも「余ったエネルギーが脂肪になる前に、
翌日以降も運動して消費する」のは理にかなっている。
◉要するに「貯金(グリコーゲン)を先に
増やしておいて、後で使い切る」というイメージ。
まとめると
「食べすぎた!すぐ燃やさなきゃ!」は科学的には正しくない。
実際には → 食べすぎ分は翌日以降の筋トレや運動で消費するのが現実的。
だから大事なのは「運動習慣を継続して、
グリコーゲンの入れ替えサイクルを回すこと」。
オフの時には当日のグリコーゲンを使わず無駄になって、
使い場所が無くなりどうなるの?
脂肪に行くの?どこに行くの?
A.筋トレのオフ日(休息日)でグリコーゲンが
「使われないから無駄になる? 脂肪に直行?」と心配になりますね。
結論から言うと、
オフ日でも完全に無駄にはならず、
主に次のトレーニングの燃料として再充填(回復)される。
ただ、摂取量が多すぎて
貯蔵限界を超えると、脂肪合成のリスクは出てくる。
オフ日のグリコーゲンの行方基本の流れ
トレーニング日で筋グリコーゲンが枯渇(例: 24-40%減少)したら、
オフ日で炭水化物摂取→グリコーゲン再合成が起きる。
これは「スーパーコンペンセーション(超回復)」のチャンスで、
休息+栄養でグリコーゲン量がトレーニング前より少し増える可能性あり。
オフ日がこの回復のメインタイム。
完全に「使わない」わけではなく、
日常活動(歩く、家事、脳のエネルギー消費)
で少しずつ消費されつつ、全体として貯蔵される。
余ったグリコーゲンはどこに行く?
血糖(10-20%回り)
オフ日でも即時消費(脳や基礎代謝)。
無駄ゼロ。
筋グリコーゲン(50-60%回り)
オフ日でも軽く消費されるが、
主に再充填されて次の筋トレの主燃料に。
回復に24時間以上かかる場合が多くオフ日は必要。
肝グリコーゲン(20-30%回り)
血糖維持に使われ、
オフ日の空腹時(朝食前など)で消費。
翌日の安定したスタートを支える。
脂肪になる危険性は?
はい、可能性はあるが心配は少なくて良い。
グリコーゲン貯蔵限界(筋肉300-500g、肝臓100g)を超えた過剰分が、
インスリン作用で脂肪酸に変換される。
オフ日で炭水化物多め摂取しても、
1-2日で脂肪化は限定的(数g程度)。
長期的にカロリーオーバーだと蓄積リスク大。
オフ日の実践(無駄を最小に)炭水化物量
オフ日はトレーニング日の
70-80%(例: 総カロリーの40-50%)に抑えて、
再充填しつつ脂肪リスク低く。
プロテイン+炭水化物(例: ご飯+鶏肉)で合成促進。
軽い活動がポイント
完全オフじゃなく、散歩30分で
グリコーゲンターンオーバー促進。
回復が速くなり、次の日パフォーマンスUP。
タイミング
オフ日の朝/午後に炭水化物中心で、夜は控えめ。
睡眠で回復ホルモン(成長ホルモン)がグリコーゲン合成を助けるよ。
オフ日は「充電日」だから、
グリコーゲンは次の爆発の準備に回る。


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