なぜ”みやないちょう”ではないのですか？
昔の言い方なのですか？何か理由があるのですか？
小学生にもわかりやすく教えてください。
なぜ、そんなことを聞いたのかというと
喫茶店のコーヒーに”宮内庁御用達”と書いてあったからです。
これはコーヒーを認めてもらったということですか？
それとも日ごろから届けているのですか？
A.宮内庁の読み方が「くないちょう」となっているのは、
歴史的な背景に基づいています。
宮内庁という機関は、
古代の大宝律令の時代から存在しており、
その読み方は慣用的に「くないちょう」とされています。
これは、日本語の音韻変化や言葉の歴史的な発展によるもので、
特に明確な理由があるわけではないようですが、
長い間にわたって使われてきた伝統的な読み方として定着しています。
また、宮内庁の前身である宮内省は、
明治時代に設置された際にも「くないしょう」と読まれていました。
この読み方は、その後の宮内庁にも引き継がれています。
現代でも、この読み方が公式なものとして用いられているのです。
宮内庁の読み方は、
日本の歴史や文化の一部として
重要な意味を持っていると言えるでしょう。
A.宮内庁は、日本の天皇や皇族の方々の
お手伝いをする特別なお仕事をするところです。
天皇や皇族の方々の大切な行事を準備したり、
皇居や御所などの大事な建物を守ったり、
大切な宝物を管理したりしています。
つまり、天皇家のために働く政府の部門なのです。
「宮内庁御用達」という言葉は、
昔、宮内庁が特定のお店や商品を認めて、
「これはいいものです」と許可を出したという意味がありました。
でも、この制度は1954年になくなったので、
今は公式に「宮内庁御用達」と名乗ることはできません。
ただし、昔からそのお店が
宮内庁に商品を届けていた歴史がある場合は、
その歴史を大切にして「宮内庁御用達」と書いていることがあります。
だから、その喫茶店のコーヒーが「宮内庁御用達」と書かれているのは、
そのコーヒーが宮内庁に認められたという歴史を持っているか、
あるいはただ単にとても良い品質のコーヒーであることを示しているのかもしれません。
でも、今は宮内庁が公式にそのコーヒーを
認めているわけではないよ、ということを覚えておいてね。