Q.エムポックス感染症とは何ですか？日本で増えているのですか？

エムポックス感染症とは、
エムポックスウイルスによって引き起こされる
発熱と発疹を伴う感染症です。

主にアフリカの一部地域で流行していますが、
最近では海外渡航歴のない患者も報告されています。

エムポックスウイルスは、感染した動物や
人の皮膚の病変や体液との接触によって感染します。
多くの場合自然に回復しますが、
小児や免疫不全者では重症化することがあります。

エムポックス感染症の診断は、
水疱や膿疱の内容液や痂皮を用いたPCR検査などによって行われます。
治療法は確立されていませんが、対症療法や特定の
抗ウイルス薬が有効である可能性があります。

予防法としては、
感染動物や感染者との接触を避けることや、
天然痘ワクチンの接種が推奨されています。
誰にでも感染するリスクのある感染症であるため、
感染者や感染の疑いのある者に対する差別や偏見は避けるべきです。

エムポックス感染症は、
日本では2022年7月に初めて確認されて以来、
2023年12月時点で227例の症例が報告されています。

2023年3月以降は、
東アジアや東南アジアからの報告が増加しています。

エムポックス感染症は、
感染症法上の4類感染症に指定されており、
厚生労働省や都道府県などが情報提供や感染予防策を行っています。

WHOの「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」
に2022年7月に指定されましたが、2023年5月に終了宣言が発表されました。
エムポックス感染症は、世界的に注目されている感染症の一つです。

Q.という事は今は日本では少ないのですね？

エムポックス感染症は日本では現在減少傾向にあります。
しかし、感染拡大の可能性はまだ残っているため、
感染予防のための基本的な対策を守ることが重要です。