ウォンバットは日本で飼える？値段は？飼育方法は？簡単？難しい？

A.ウォンバットは、オーストラリア原産の
かわいらしい小型のマーキー科の哺乳類です。

体長は成獣で約30cmから50cm、体重は約2kgから4kgとなります。
毛皮は短く、赤褐色から黒褐色まで様々な色をしています。
ウォンバットは夜行性で、果実や野菜、葉っぱなどを食べる植食性の動物です。

しかし、残念ながらウォンバットを
日本でペットとして飼うことはできません。
オーストラリアからの輸出が禁止されているため、
日本国内でウォンバットを飼育することは現時点では不可能です。

ウォンバットは縄張り意識が強く、
個体同士を隔離する必要があります。
飼育スペースは1頭ごとに数十平方メートルを確保し、
穴を掘る習性にも注意が必要です。

舎内でも掘れるように厚く盛り土し、
衛生上の理由から土を定期的に入れ替えることが求められます。

動物園ではウォンバットを見ることができますが、
ペットとして飼うことはできないため、
その存在を知って楽しむことがおすすめです。

ウォンバットの性格

ウォンバットは温和でおおらかな性格を持ち、
人懐っこいとされています。

好奇心旺盛で新しいものや環境に興味を示すことが多く、
人や他の動物との交流を楽しむことができます。
また、ウォンバットは他の動物との共生を重視し、
争いを好まない性格を持っています。

その愛らしい姿と温和な性格から、
ウォンバットを見てファンになる人も多いことでしょう。

ウォンバットの食事

ウォンバットは植物食で、
夜に長時間歩き回って草や低木の根を食べます。

日中は巣穴で過ごすことが多いですが、
日光浴をして体を暖めるために出歩くこともあります。

ウォンバットは草食動物で、
主に葉や草、根、樹皮、コケなどを食べています。
特に植物性のタンパク質源を摂取するために、
豆類、ナッツ、種子、そして芽を食べることがあります。
（時には人間が食べるパンも食べます）

また、少量の昆虫も食べることがあります。
その特殊な食性により、ウォンバットの腸は約9mと長く、
食物は約1週間かけて腸を通ります。
さらに、ウォンバットは一生伸び続ける歯を持っているため、
硬い草木を食べて歯が整えられます。

ウォンバットは愛嬌たっぷりの顔がキュートで、
その不思議な世界をのぞいてみるのも楽しいです。

ウォンバットの生活環境

ウォンバットはオーストラリアおよび周辺の島々
（タスマニア島など）に固有の動物で、さまざまな環境で生息しています。
以下にウォンバットの生息地について詳しく説明します。

1. **森林地帯**:
ウォンバットはしばしば樹木が豊かなエリアに生息します。
彼らは地下の巣（トンネルと部屋からなる）を作り、夜行性で活動します。

ウォンバットが作る巣穴は
とても良くできた構造になっています。

・雨水が流れ込まないように段差をつけたり、
巣穴の室温が約20℃に保てるよう工夫されています。

・ウォンバットはとても体の代謝が遅く、
食事を消化するのに約14日間かかるといわれています。
エサがあまりない乾燥地帯に暮らしている場合でも
生命を維持できるのはこのためです。

・巣穴は群れごとに分かれており、
1つの巣穴につき4～5頭が共有する仕組みです。
巣穴は深さ3.6 m、距離は最大100ｍ以上で、
大きな巣穴の場合は出入口が10か所以上にも及びます。

2. **草原**:
開かれた草原もウォンバットの生息地となっており、
彼らはここで食物を見つけます。

3. **山岳地帯**:
一部のウォンバットは山岳地帯にも生息しています。

ウォンバットは、
その特徴的な外見と生態系で知られており、
世界最大の穴を掘る有袋類としても知られています。
彼らのずんぐりむっくりとした姿は、癒しを感じさせます。