【破天荒】多くの人が間違えて使っている言葉 本当の意味は…

A.「破天荒（はてんこう）」の本来の意味は、
「前人のなしえなかったことを初めてすること」
または「そのさま」を指します。

この言葉は、唐の時代に荊州から初めて
官吏登用試験に合格した劉蛻（りゅうぜい）が
「天荒を破った」と言われた故事から来ています。

しかし、現代では多くの人が「破天荒」を
「豪快で大胆な様子」を意味する言葉として誤用しています。

文化庁が発表した「国語に関する世論調査」でも、
「誰も成し得なかったことをすること」（本来の意味）
と答えた人は23.3パーセントに対し、

「豪快で大胆な様子」（誤用）と答えた人は65.4パーセントと、
誤用が多いことが明らかになっています。

このように、
「破天荒」の意味はしばしば誤解されています。

「破天荒」 の類義語としては
以下のような言葉があります。

前代未聞
これまでに一度も聞いたことがないことや、
非常に珍しいことを指す言葉です。

前人未到
今まで誰もその境地に達していないことを指します。

金字塔
後世に残る偉大な業績のことを
「金字塔」と表現しています。

未曾有
これまでにない、前例のないこと。

空前絶後
前にも後にもない、一度きりのこと。

これらの言葉は、 「破天荒」 が
「誰も成し得なかったことを初めて行う」という
本来の意味に近い表現です。

ただし、具体的な使用状況やニュアンスは
言葉によって異なるため、 適切な状況で使うことが重要です。