【意味】パソコンのスペック表などに書かれている 右上の”TM”とは何でしょうか?

Q.パソコンのスペック表などに書かれている
右上の”TM”とは何でしょうか?どんな意味なのでしょうか?

例)
OS
Windows 11 Home 64ビット
CPU
AMD Ryzen 5 4500 プロセッサー
グラフィックス
GeForce RTX 4060
メモリ標準容量
16GB (8GB×2 / デュアルチャネル)
M.2 SSD
512GB (NVMe)

A.パソコンのスペック表に書かれている
TM“は、商標を意味します。

この記号は、その製品名やロゴが法的に
保護されていることを示しています。

例えば、”AMD Ryzen“や”GeForce RTX“の”“は、
それぞれAMD社NVIDIA社の商標であり、
他の企業が無断で使用することは法律で禁じられています。

このように、”TM”は製品のオリジナリティと
品質を保証する重要なマークとなっています。

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Q.商標とは何ですか?

A.商標とは、事業者が自己(自社)の
取り扱う商品・サービスを他人(他社)のものと
区別するために使用するネーミングや
マーク(識別標識)のことを指します。

これにより、消費者は
「このマークが付いている食品ならおいしい」
「この名前の洗剤なら安心して使える」など、
商標を判断基準の一つとして商品を購入したり、
サービスを利用したりします。

商標は、「もの言わぬセールスマン」とも表現され、
商品やサービスの顔として重要な役割を担っています。
そのため、商標が無断で他人に使われると、
ブランドイメージが崩れたり、
売り上げを奪われたりする可能性があります。
これを防ぐために、商標登録が行われます。

商標登録をすると、
その商標を独占的に使用することができ、
他人による商標の無断使用や、
ブランドイメージの低下を防ぐことができます。

また、商標は文字や図形、記号、立体的形状、
色彩、音など、人の知覚によって認識することができるものであれば、
商標として登録することが可能です。

ただし、商標は自己の商品・サービスと他人の商品・
サービスとを区別するために用いられるものであるため、
出願をしても登録できないと判断される場合もあります。

Q.商標登録にはどのような手続きが必要ですか?

A.商標登録の手続きは以下のような流れとなります。

1. **調査**

出願する商標が決まったら、
申請したい商標区分の中に類似商標がないか確認することが必要です。

すでに出願済みの商標については、
特許情報プラットフォーム「J-PlatPat」
で検索することができます。

2. **出願**

申請したいものと類似した商標がないようであれば、
出願書類に必要事項を記入します。

出願人の氏名・連絡先、指定商品・役務の区分、
提出日、具体的な商標などについて書きます。

書類が完成したら、「出願書類在中」
と記載した封筒に入れて特許庁宛に郵送します。

3. **審査**

出願がなされた後に商標審査官による審査が行われ、
審査を通過したもの(登録できない理由がなかったもの)
のみが商標登録を受けることができます。

4. **登録**

審査に合格すると、
登録料を納付することで商標登録が完了します。

以上の手続きを経て、商標登録が完了します。
ただし、出願や登録(更新)等する際に、
所定の料金の納付が必要になります。

また、原則として出願日から2、3週間程度経過後、
出願内容が一般に公開されます(出願公開)。
具体的な料金計算の方法や詳細な手続きについては、
特許庁のウェブサイトをご参照ください。

Q.商標登録にかかる費用はどのくらいですか?

A.商標登録にかかる費用は以下のようになります。

1. **特許庁に支払う費用**

これは必ず発生します。
出願手数料と登録手数料の2つがあります。

出願手数料:
基本手数料(3,400円)と区分数に応じた
手数料(区分数×8,600円)で計算されます。

登録手数料:
登録を維持したい期間(5年間もしくは10年間)
に応じて、手数料が決まります。
登録手数料(登録期間5年)は区分数×16,400円、
登録手数料(登録期間10年)は区分数×28,200円です。

2. **弁理士に支払う費用**

商標登録を弁理士に依頼する場合に発生します。
これには商標調査手数料、出願手数料、
登録手数料(成功報酬)の3つが含まれます。

【具体的な費用は以下の通りです】

1区分の場合:

出願手数料は12,000円、登録手数料(5年)は16,400円、
弁理士費用は1~10万円です。
したがって、合計費用は29,400円~38,400円となります。

2区分の場合:

出願手数料は20,600円、登録手数料(5年)は32,800円、
弁理士費用は4~20万円です。
したがって、合計費用は57,400円~73,400円となります。

3区分の場合:

出願手数料は29,200円、登録手数料(5年)は49,200円、
弁理士費用は6~30万円です。
したがって、合計費用は84,400円~108,400円となります。

ただし、これらの費用はあくまで一般的な相場であり、
具体的な費用は弁理士事務所や特許事務所によります。

また、商標登録は自己の商品・サービスと他人の商品・
サービスとを区別するために用いられるものであるため、
出願をしても登録できないと判断される場合もあります。

具体的な料金計算の方法や詳細な手続きについては、
特許庁のウェブサイトをご参照ください。

Q.区分とは何ですか?

A.商標の区分とは、
商品やサービスのカテゴリーを指すものです。

特許庁が定めた区分は、1類から45類まであり、
1類から34類までが商品35類から45類までがサービスを表します。

たとえば、化粧品は3類、セミナー業は41類、
飲食サービスは43類というように特許庁によってあらかじめ決められています。

商標登録をする際には、その商標をどのような商品、
サービスについて使用するのかを指定して
申請(出願)する必要があります。

商標権は、その商標(ネーミングやロゴ)自体を独占する権利ではなく、
その商標をある特定の商品・サービスについて使用することを独占する権利です。

つまり、商標権は、常に
「商標 × 指定した商品・サービス」セットでの権利になります。

そのため、商標登録をする際の区分や
その区分内で指定する商品・サービスの内容が間違っていると、
意味のない権利(的外れの権利)となってしまいます。
商標登録の区分を適切に選ぶことは、非常に重要なポイントとなります。



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