飼育する際に必要な物と
準備する食事と頻度を教えてください。
A.デグーは、デグー科に属する齧歯類で、
原産はチリの山岳地帯です。
体長は12~20cm、体重は350g以下で、寿命は5~8年です。
草食性で、牧草やペレット、野菜などを食べます。
鳴き声がきれいで、仲間や人とコミュニケーションをとります。
ペットとして飼育されることもありますが、野生動物なので注意が必要です。
デグーの毛色は、もともとのアグーチ色のほかに、
ブルー、パイド、サンド、ブラック、ホワイトなどの色変種があります。
デグーの飼い方は、大きめのケージを用意し、
毎日掃除やチモシーの補充をします。
人に慣れるとマッサージされることを好みますが、
嫌な記憶があると信頼を戻すことが難しいです。
人間の昼夜リズムに合わせて活動する昼行性です。
デグーを飼育する際に必要なものは、
大きめのケージ、牧草、ペレット、水入れ、おもちゃ、トイレなどです。
デグーの食事は、主食として牧草を常に与え、
ペレットは体重の5%程度を1日に分けて与えます。
おやつとしては、乾燥たんぽぽや乾燥マリーゴールドなどのハーブ類や、
ひまわりの種やかぼちゃの種などの種子類がおすすめです。
ただし、おやつは週に1回程度かそれ以下で与えるようにしましょう。
デグーに与えてもいい野菜は、
小松菜やキャベツ、ブロッコリーの葉、ニンジンの葉などですが、
水分が多いため少量に抑えてください。
デグーに与えてはいけない食べ物は、フルーツ類やドライフルーツ類、
人間のおやつや他の動物のフードなどです。
これらは糖分や塩分や脂肪分が多く、
デグーにとって毒性があるか病気の原因になります。
デグーの平均睡眠時間は個体差により多少の差はありますが、
10時間前後と言われます。
基本は昼に行動し、夜はぐっすり眠ります。
稀に夜行性やショートスリーパーの子もいるそうです。
季節によっても睡眠時間が変わります。
デグーの快適な睡眠のためには、
以下のことに注意してあげましょう。
*静かな環境作り*:
デグーは音に敏感なので、
夜はテレビや生活音を控えてあげると良いです。
*寝床は暗めに*:
デグーは日の入り・日の出に合わせて眠る習性があるので、
夜はケージに布やタオルをかけてあげたり、
ペット用ハウスを用意してあげると良いです。
*温度管理に注意*:
デグーは温度に敏感なので、ベストな室温は20度~25度です。
夏はエアコンを、冬場は動物用の敷き形ヒーター
を準備することをおすすめします。
*お気に入りの寝床を準備する*:
デグーは個体差により寝床の好みが分かれます。
木製・わら製など野生的な寝床を好む子がいたり、
ふかふかのフリースやハンモックが落ち着くなんていう子もいます。
いくつかの種類を試しながらデグーの好みを一緒に見つけてあげましょう。
爪を切る必要はありますか?
A.デグーは爪を自分で削ったり
噛んだりして整えることができるので、
基本的には爪切りは必要ありません。
しかし、爪が伸びすぎてチクチクしたり、
狭い隙間に引っ掛かって怪我をしたりする場合は、
爪切りをしてあげる必要があります。
爪切りをするときは、
以下の点に注意してください。
*人間の赤ちゃん用の爪切り*
を使いましょう。先端が丸くなっているものが安全です。
*デグーを固定*
固定してあげましょう。
洗濯ネットに入れたり、餌で気をそらしたり、
二人で協力したりする方法があります。
*爪の先端*
爪の先端2mmぐらいだけ切りましょう。
根元には血管や神経が通っているので、
切りすぎると出血や痛みを引き起こします。
A.デグーはストレスに敏感な動物です。
ストレスがたまると、毛づくろいや食欲が減退したり、
自傷行為をしたりすることがあります。
デグーのストレスフリーな環境を作るためには、
以下のことに気をつけてあげましょう。
*部屋散歩の時間を決める*:
デグーは運動不足になりやすいので、
毎日決まった時間にケージから出してあげると良いです。
部屋んぽ中は電源コードや危険なものに注意してください。
*ケージ内は清潔に保つ*:
デグーはケージが汚れているとストレスを感じます。
水や食器、砂などは毎日交換してあげましょう。
ケージの大掃除は週に一度くらいが目安です。
*ご飯のバリエーションを増やす*:
デグーは偏食になりがちですが、
それだと栄養不足や飽きてしまうことがあります。
ペレットやチモシーのほかにも、野菜や果物、
ハーブなどを少量与えてあげると良いです。
*ケージの気候や景観に注意する*:
デグーは温度や湿度に敏感です。
ケージの置き場所は直射日光や暖房器具から離し、
室温は20度~25度くらいに保ちましょう。
また、デグーは視覚的な刺激も好みます。
ケージに布やタオルをかけたり、
ペット用ハウスを用意したりしてあげると良いです。
A.はい、デグーの歯は一生伸び続ける「常生歯」です。
デグーは牧草やかじり木などで歯を削って整えますが、
時々歯が伸びすぎて噛み合わせが悪くなる
「不正咬合」という病気になることがあります。
不正咬合になると、以下のような症状が現れます。
*食欲不振*
食べ物を投げるなどの食事に関する異常
*便が小さく少ない*
などの排泄に関する異常
*よだれが出る*
口の中で食べ物を回すなどの口腔に関する異常
*元気がない*
体重が減るなどの全身に関する異常
不正咬合になった場合は、
すぐに獣医さんに連れて行ってください。
獣医さんは麻酔をかけてデグーの口の中をチェックし、
伸びすぎた歯を削ってくれます。
デグーの歯の健康を保つためには、
以下のことを心がけてください。
*牧草をたくさん与える*:
牧草はデグーの主食であり、歯を削る効果もあります。
デグーにはチモシーやオーチャードグラス
などの低カルシウム・低タンパク質の牧草を与えましょう。
*かじり木を設置する*:
かじり木はデグーの遊び道具であり、歯を削る効果もあります。
デグーにはコーンやキャロット、フェンスなどの形のかじり木を与えましょう。
*金網をかじらせない*:
金網はデグーの歯に悪影響を与えます。
デグーが金網をかじる原因は、ストレスや退屈、
飼い主にかまってほしいという気持ちなどがあります。
デグーに十分な運動やおもちゃ、愛情を与えましょう。
A.デグーは運動量が多い動物です。
野生環境ではエサを探して結構走り回るそうです。
飼っている環境でも運動量が必要なので、
ケージの中での運動方法として回し車がおすすめです。
回し車はデグーの運動不足やストレス対策に効果的です。
また、デグーは好奇心旺盛で遊び好きなので、
回し車は楽しく遊ぶ道具としても役立ちます。
回し車を選ぶときには、
以下の点に注意してください。
**サイズ**:
デグーに合ったサイズの回し車を選びましょう。
小さすぎると背中が曲がってしまい、大きすぎると回しにくくなります。
一般的には直径25cm以上の回し車が良いとされています。
**素材**:デグーは齧る習性があるので、
木製やプラスチック製の回し車は避けましょう。
金属製やアクリル製の回し車が安全で丈夫です。
**音**:
回し車は回すと音がします。
デグーは夜行性なので、夜中に回し車を使うこともあります。
音が気になる場合は、静音性の高い回し車を選びましょう。
おすすめの回し車をいくつか紹介します。
*メタルサイレント25*:
金属製で静音性が高く、デグーに最適なサイズの回し車です。
*メタルサイレント32*:
メタルサイレント25よりも大きいサイズの回し車です。
デグーが多頭飼いの場合や、大きめのケージに設置する場合に向いています。
*ワンダーホイール*:
アクリル製で透明な回し車です。
デグーの様子が見やすく、お洒落なデザインです。
静音性も高く、サイズも25cm以上あります。