アレルギー検査結果の読み方
IgEとは?
皮膚が荒れるなら皮膚科、
鼻水の場合は耳鼻科というように
症状によって”専門科”でアレルギー検査を受ける事が出来ます。
(金額の相場は3500円~)
アレルギー検査を行うと、
IgE値という数値を測定されますが
IgEは免疫グロブリン特異的と呼ばれ、
アレルギーを起こす免疫物質の事を指します。
IgE(免疫グロブリン特異的)とは、
極微量しか存在しない抗体ですが、
この数値を測定する事によって、
気管支喘息やアレルギー(花粉など)
にかかりやすい可能性を数値として表してくれます。
IgEには平均値があり、
ある数値以上が測定されると
その人は”アレルギー持ちの可能性がある”と判断が出来るのです。
検査方法の種類
RAST法とRIST法
ダニやハウスダスト、
食物アレルギーが疑われる場合、
RAST法やRIST法といった検査方法が用いられます。
【◆RAST法】
この2つの検査方法は似ているようで異なり、
RAST法は、特定の抗原に対して特異的抗体を測定することができます。
ほんのわずかの血液を調べることによって、
アレルギー反応をおこしているものは何かを見つけることができます。
主に、ハウスダストやダニ、といった
吸い込むものに対して見つけやすく、
逆に食物に関しては見つけにくいことがあります。
RAST法=血液による検査
RAST法では、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、
花粉症、アレルギー性結膜炎、気管支喘息、接触性皮膚炎などがわかります。
この検査方法によって、アレルギー物質が特定された場合は、
その物質にできるだけ触れないようにすることが大切です。
【◆RIST法】
RIST法は総IgE値を測定するのに使用します。
この検査方法によって、アトピーがどの程度強いのかがわかります。
まず、RAST法にて検査を行い原因を突き止めてからRIST法を行うのが主流です。
アレルギー物質は、食べ物、薬物、吸入の3つに分かれ、
食べ物では卵やカニ、エビ、小麦などが、
薬物では残留農薬や化粧品、薬、洗剤などが、
吸入では、ダニ、ほこり、カビ、あか、動物の糞、花粉などがあります。
その数は200以上あるので、
原因となる物質を早期につき止めることがとても大切になります。
RIST法=IgE値測定
アレルギー検査の場合は
RAST法とRIST法、同時に測定されます。
IgE基準値は?
自身が花粉症持ちの為、
一度アレルゲン検査を受けてみました。
判定結果のIgE値は802IU/mlでした。
この数値が良いのか悪いのか調べるには
U/ml基準値と比べてみればわかります。
-基準値-
1歳未満 20U/ml以下
1~3歳未満30U/ml以下
4~6歳未満110U/ml以下
7歳以上 170U/ml以下
以上を目安として比較すれば良い。
(生まれたばかりの赤ちゃんの場合、
IgEの抗体が体内に存在していません。)
例:大人ならば170を越えたらアレルギー反応が出る可能性がある
という事は、私の802U/mlという数値は170を大幅に越え、
「ほぼ確実にアレルギーがあります」という事になります。
値が高いとアレルギー体質である可能性が非常に高いですが、
低くても花粉やハウスダスト、
ダニにアレルギー反応を示すことがあり、
個人差があるのが特徴です。
※特に花粉症の場合は、前年度に値が低くても突然高くなることもあります。
6段階判定の
クラスって何?
アレルギー検査をするとUA/ml測定値の横に
クラスという6段階の評価が出る。
我々は通信簿のイメージがある為、
3が普通と想像してしまいがちですが、
ここでの普通は0(ゼロ)です。
クラス0 陰性
クラス1 疑陽性
クラス2 陽性
クラス3 陽性
クラス4 陽性
クラス5 陽性
クラス6 陽性
以上のように、0や無記入ならば
アレルギーの疑いはほとんど無しとなり、
1の場合は陽性の疑いが持たれる。
そして、2以上となれば立派なアレルギーで
症状が出る可能性が高い。
結果も自分が想像した通りで
春花粉は症状がキツいのでクラスは4
秋花粉は症状はあるが軽いのでクラスは2という結果だった。
あくまで検査は目安と言われていますが
クラス分けも精密に現れていますね。
想像以上に正確な検査が出来るので、
花粉症やハウスダストなど疑いがある場合は
一度検査をすると、楽になるといいますか、
薬もピンポイントで用意出来るので
長期的に見れば安いと思います。