Q.競馬のレース前の「返し馬」って何ですか？なぜそんな言い方をするのですか？

A. 返し馬とは、競走馬がパドックから
コースに入場した後に行われるウォーミングアップのことです。

返し馬は、馬の体をレースに備えて温めたり、
騎手との呼吸を合わせたりするために行われます。
返し馬の様子を見ることで、馬の状態や気分を判断することができます。

例えば、返し馬でスムーズに加速できているか、
騎手との折り合いがついているか、
テンションが高すぎたり低すぎたりしていないか
などをチェックすることができます。

返し馬は、馬券を買う前に馬の状態を
チェックする最終工程になります。
レース発走15分前に行われることが大半ですので、
返し馬を見てから馬券検討をしていると、
馬券を買うまでの時間が限られてしまいますよね。

少なくとも、パドックが終わる段階で
軸馬と相手の馬を決めておいて、意中の馬の状態をサラッと確認する、
という形での返し馬を見ることをおすすめします。

A.返し馬という言葉の語源や理由については、
はっきりとしたものはありませんが、いくつかの説があります。

一つは、返し馬というのは、レース前に馬が
コースを一周して戻ってくることから名付けられたというものです。
もともとは、馬がコースを一周することを「回し馬」と呼んでいたのですが、
それが訛って「返し馬」となったという説です。

もう一つは、返し馬というのは、
レース前に馬がコースを逆走することから名付けられたというものです。
逆走することで、馬にレースの方向やコースの特徴を
覚えさせる効果があると考えられていたのですが、
これは現在では行われていません。

どちらの説も、レース前に馬がコースを走ることに
由来していることは共通していますね。