確か、木であるようなことを聞いたことがあります。
重さや雨漏りは大丈夫なのですか?
どのくらい(何年)持ちますか?
色々な木の総称と聞いたことがあります。
本当ですか?それは何という木が含まれますか?
A.茅葺き屋根とは、草で葺かれた屋根の総称です。
茅という植物は存在せず、
ススキやヨシなどのイネ科の多年草が使われます。
茅葺き屋根は日本の伝統的な技術で、
縄文時代から使われてきました。
世界遺産に登録された白川郷や五箇山の合掌造りも茅葺き屋根です。
茅葺き屋根の利点は、
吸音性、断熱性、保温性、通気性が高いことです。
茅葺き屋根の家に入ると、静かで快適な室内になります。
雨音も小さくて、自然の力と職人の技が
生み出した美しい外観も魅力的です。
重さは一般的に1平方メートルあたり100キログラム程度ですが、
地域や材料によって異なります。
雨漏りを防ぐために、屋根は急勾配にして隙間を少なくします。
茅葺き屋根は定期的に葺き替え(ふきかえ)る必要がありますが、
古い茅は肥料として使えるのでエコロジカルです。
茅葺き屋根の茅とは色々な木の総称ではありません。
草の総称です。茅の材料には、すすきの他に葦(ヨシ)、
かりやす、かるかや、しまがや、ちがや等のイネ科の多年草が使われます。
これらの草は冬になって枯れてから集めて乾燥させてから使用します。
耐久性に優れた茅葺き屋根(材=すすき)
の寿命は30年以上と言われています。
材料によっても異なり、ヨシを使用した
茅葺き屋根の寿命は40年以上だそうです。
茅葺き屋根は定期的に葺き替える必要がありますが、
古い茅は肥料として使えるのでエコロジカルです。
葺き替えに必要な費用の相場は、2,000万円程度で大変高価となっています。
葺き替え後、15~20年で痛みが進行している
表面の修繕(差し茅)を行うことで、
葺き替えまでの寿命を延ばすことにつながります。