【手指消毒】エタノールは99%より70%の方が消毒には良いって本当ですか?【アルコールとの違い】

Q.アルコールとエタノールの違いは何ですか?
Q.消毒のエタノールは99%より70%の方が
消毒には良いって本当ですか?
Q.アルコールが揮発する時に菌が飛ぶので
それを考えると、70%程度が
手に付着している時間が長く
殺菌に適していると聞きました。
本当ですか?

A.アルコールとエタノールの違いは、
アルコールはヒドロキシ基を持つ化合物の総称で、
エタノールはその中の一種であるということです。
エタノールの化学式はC2H6Oで、医薬品や化粧品などに使われます。
アルコールには他にもメタノールやグリセリンなどがあります。

簡単に言うと、エタノールはアルコールの一種であり
何の補足的な説明がない場合、エタノールを意味します。
従って、アルコール消毒とよくいいますが、
このアルコールとはエタノールのことになります。

○無水エタノール:エタノール濃度99.5vol%以上
○エタノール:エタノール濃度95.1~96.9vol%
○消毒用エタノール:エタノール濃度76.9~81.4vol%

70%の方が消毒には良いのは本当です。
消毒のエタノールは、濃度が高すぎると逆に
殺菌効果が低下することが研究で示されています。
(手に滞在する時間が短いので)

一般に、細菌やウイルスの消毒には、
70~80重量%(約80~90容量%)のエタノールが最適と言われています。

アルコールが揮発する時に菌が飛ぶという現象は、
実際に観察されています。
そのため、アルコール濃度が高すぎると
揮発速度も速くなり、ウイルスに接触する前に蒸発してしまう事になります。

また、アルコール濃度が高すぎると
手荒れも起こりやすくなります。
そのため、70%程度のエタノールは、
揮発速度も適度であり、手荒れも防ぐことができます。

※濃度が高いほど消毒が出来るわけではない



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