【野焼き】なんで燃やすの?火事にならないの?【山焼き】火入れ 違い

Q.野焼き山焼きの違いを教えてください。
Q.よく、山焼きをしていますが
急な強風などで燃え移らないか心配になります。
山火事にはならないのでしょうか?
また、空気汚染の問題は無いのでしょうか?
良い事ばかりではない気がするのです。

野焼きとは、
野外で植生などを焼却する行為。
野焼きには、土地の維持管理を目的とした山野の野焼き(火入れ)や、
作物残渣の野焼き(稲藁や小麦などの残茎・藁稈・殻・葉などを焼く)、
ごみの野焼き(家庭ゴミや草などを焼く)などがあります。

山焼きとは、
野焼きの一種で、山の植生を焼くことです。
山焼きは、草原を守る、放牧に適した環境を作る、
山火事の防止などの目的で行われます。
阿蘇では、毎年3月頃に阿蘇山外輪山などで山焼きが行われます。

野焼きや山焼きには、
一定の効果があるとされていますが、
同時に様々な問題も引き起こしています。

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問題点

野焼きや山焼きは、大気汚染の大きな原因となり、
PM2.5ダイオキシンなどの有害物質を排出します。
これらの物質は、人間や動物の健康に悪影響を及ぼし、
呼吸器疾患などのリスクを高めます。

また、新型コロナウイルス感染症のパンデミックにおいても、
野焼きによる大気汚染は感染拡大や重症化
につながる可能性が指摘されています。

さらに、野焼きや山焼きは、
土壌肥沃度や生物多様性の低下や、
地球温暖化の促進などの環境問題も引き起こしています。

一方で、一般家庭などでの
野焼きは法律で禁止されています。
『廃棄物の処理及び清掃に関する法律』では、
屋外でゴミや草を焼却することは原則として禁止されており、
罰則もあります。

例外として認められる場合もありますが、
その場合でも市町村役所の許可が必要です。
また、近隣住民からの苦情やトラブルにもなりかねません。
ドラム缶の中に詰めて燃やしてもダメです。

山焼きが山火事にならないか心配ですね。
山焼きは、風向きや風速、気温や湿度、
燃料の量や状態などを考慮して、計画的に行われるべきです。

山焼きが原因で大規模な山火事

しかし、予期せぬ強風や乾燥などで火が燃え広がり、
山火事に発展する危険性もあります。実際に、
過去には山焼きが原因で大規模な山火事が発生した事例もあります。

例えば、2013年4月28日に長野県諏訪市の
霧ヶ峰高原で行われた山焼きは、風にあおられて
想定していた範囲を超えて燃え広がり、およそ150ヘクタールが焼けました。

消防車23台と防災ヘリ5機が出動する
大がかりな消火作業が行われたものの、
火は約7時間後にようやく消し止められました。
この火事で観光道路のビーナスラインの一部が
一時通行止めになるなどの影響が出ました。

また、2016年4月29日には
岐阜県高山市の深入山で行われた山焼きが暴走し、
約200ヘクタールが焼けました。
この火事では消防車約100台と防災ヘリ6機が出動しましたが、
火は約1週間後の5月6日まで続きました。
この火事で深入山の貴重な自然や生物多様性が大きく失われたとされています。

このように、山焼きは山火事に発展する可能性があります。
そのため、山焼きを行う際には安全対策を十分に行う必要があります。
具体的には、以下のようなことが挙げられます¹。

【山焼きを行う際にの安全対策例】
火入れ計画を作成し、関係者や周辺住民に周知する。
火入れ前に周辺の燃料を除去したり湿らせたりして防火帯を設ける。
火入れ中は風向きや風速を常に確認し、必要に応じて火入れを中止する。
火入れ後は完全に消火するまで監視する。
火入れ後は消火作業の記録や評価を行う。



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コメント

  1. 匿名 より:

    普通に危なくてワロタ