Q.パドック解説で、 馬の冬毛の話になる時があります。冬毛とは何ですか?生えていてはダメなのですか?

Q.競馬のパドック解説などで、
馬の冬毛の話になる時がありますが、
冬毛とは何でしょうか?見た目でわかりますか?
それと冬毛が出てることで不都合なことはありますか?

A.馬の冬毛とは、寒い冬の季節に馬が
自身を保護するために生える毛のことを指します。

具体的には、馬の胸から下腹部、
後肢にかけて全体的に長い毛で覆われます。

この冬毛は、見た目で確認することが可能です。
毛が長く、見栄えが悪いという印象を受ける馬が
冬毛を生やしている可能性があります。

冬毛が生えていることによる不都合も存在します。
冬毛が生えているということは、
馬の新陳代謝が落ちている証拠であり、
本調子の状態ではないと言われています。

また、冬毛が目立つ馬は、飼育担当者の
ブラッシング不足によるものである可能性があります。
さらに、冬毛が生えているということは、
何らかの理由で強い調教が行えていない可能性が高いということです。

しかし、これらは一般的な傾向であり、例外も存在します。
たとえば、休養明けの馬であれば、
冬毛が生えていてもその馬のコンディションとは関係ありません。

また、冬毛が生えていても良い成績を収める馬も存在します。
したがって、冬毛が生えている馬を選ぶ際には、
これらの要素を考慮に入れることが重要です。

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Q.競馬のサラブレットは
年中調教していれば冬毛にはならないですか?

競馬のサラブレッドについては、
一般的には激しい調教を課していれば、
馬は熱くなった体を早くクールダウンさせるため
冬毛が生えてこないとされています。

しかし、これは一般的な傾向であり、例外も存在します。
たとえば、休養明けの馬であれば、
冬毛が生えていてもその馬のコンディションとは関係ありません。
また、新陳代謝を促すために冬毛を刈ってしまう
時もあるのでわかりづらい場合もあります。

したがって、冬毛が生えている馬を選ぶ際には、
これらの要素を考慮に入れることが重要です。

Q.冬毛以外にも、馬の健康状態を
判断する方法はありますか?

A.はい、馬の健康状態を判断するための他の方法もあります。
以下にいくつかの方法をご紹介します。

1.*体温*
成馬の場合は、平熱は37.5~38.0℃です。
朝はやや低め、夕方はやや高めなので、
朝と夕方の2回の計測が望ましいです。

2.*心拍数*
成馬の心拍数は静止している時に28~40回/1分です。

3.*呼吸数*
静止時の成馬の呼吸数は8~16回/1分です。
感染病などの時は呼吸数が増えることになります。

4.*食事と水分摂取*
食事の量が減ったりお水を飲む量が減った場合は、
体調不良が考えられます。

5.*毛並み*
毛替わり時期になっても被毛がモサモサして
毛艶が悪い場合は、栄養失調や寄生虫の濃厚寄生などを疑います。

6.*尿と糞便*
健康な馬は一日3~8.5リットルのやや白濁した尿を出しますが、
血尿、黄色の尿が出た時は、病気の疑いがあります。
糞便は一日15~25キロです。

馬房の掃除のときに、糞便内に寄生虫や出血、
膿などがないか、あるいは軟便・硬便や下痢便など状態をチェックしましょう。

7.*表情と行動*
馬の表情や行動、毛並みの状態、
呼吸音など、様々な観察ポイントがあります。

これらの方法は、馬の健康状態を判断するための基本的なものであり、
具体的な病状や症状については獣医師に相談することをお勧めします。

また、馬の健康管理は日々のお世話やコミュニケーションの中から、
その馬の健康な状態の時の仕草や癖などを知っておくことがとても大切です。

もし、いつもの仕草や癖を現わさない場合は、
健康状態に異変のあることが考えられるので、
異常・病気を早期に知る手がかりとなるでしょう。

なお、馬の病気の治療は獣医師法によって
獣医師のみが行うことが出来る行為なので、
体調不良や病気の疑いがある場合は、
獣医師や馬管理者に早急にお知らせしてください。



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